定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

読書

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」と フロンティア「村上ワールド」

先月末、長く敬遠してきた村上春樹氏のフィクションの中から「風の歌を聴け」をふとしたことから手に取り、最後まで読み通すことができた経緯をブログ(「風の歌を聴け」とよみがえる記憶)に書きました。それに続いて、手頃な長さの「色彩を持たない多崎つ…

「介護士からプロ棋士へ」と 遅咲きのプロ棋士

今、将棋界で破竹の勢いを見せている藤井四段が、中学生で史上はじめての五段への昇段決定が昨日報じられ大きな話題となりました!藤井五段が、この半年間戦ってきたクラスは、順位戦C級2組。この組に所属する50人の棋士は、それぞれ10戦ずつ戦い、その…

「風の歌を聴け」と よみがえる記憶

前回ブログで、村上春樹氏の「職業としての小説家」を読み、ずっと前に途中で読むのをやめてしまった氏のフィクションをもう一度読んでみようかと思ったのでした。そして、「風の歌を聴け」をある緊張感をもって読み始めました! 「風の歌を聴け」は、氏がは…

「職業としての小説家」と 村上春樹のオリジナリティー

「職業としての小説家」(村上春樹)を読みました。書店で本のタイトルを見回しているときこの文庫本が目に入り、読んでみようと思いました。村上春樹氏の作品に対しては、「親近感」と同時になにか「違和感」のようなものも感じていたので、その理由がわか…

「時間とはなんだろう」と「悠久たる時の流れ」

ブルーバックスの「時間とはなんだろう」(松浦壮)を読みました。振り返ってみると、この手の本(一般向けにやさしく書き下ろされた理系本)は、10年に一度くらいの割合で手に取っているようです。 普段は日々の雑事に追われ、あわただしくその日暮らしの…

「ぼくの読書法」と「神田神保町」

前回、本棚に長く眠っていた「モダン・ジャズの勉強をしよう」を取り上げましたが、本棚にその本と並んで、同じく植草甚一の「ぼくの読書法」があったので読み直してみました。 「JJおじさん」は、49歳でジャズに目覚めたとき、一途にジャズにのめり込んで…

「モダン・ジャズの勉強をしよう」と「JJおじさん」

家の本棚に、「JJおじさん」こと植草甚一の「モダン・ジャズの勉強をしよう」があったので、手に取ってパラパラページをめくっていると、なつかしい昔がよみがえってきました。 「JJおじさん」は、もう40年ほど前に亡くなりましたが、わたしたち団塊の世代…

「ゴッホの手紙」と ゴッホの情熱・苦悩

ひと月ほど前、「ひまわり」の絵画で有名なゴッホについての本を読み、ブログ「ゴッホの耳 と ゴッホの思い出」をアップしました。その関連で、文芸評論家小林秀雄が半世紀余り前に著した「ゴッホの手紙」を読みました。 ゴッホは、生涯を通じて、全幅の信頼…

「小さいおうち」と「昭和十年代」

2018年の1冊目の本として「小さいおうち」(中島京子)を読みました。この作品は、2010年に直木賞を受賞し、2014年に映画化されましたが、今までスルーしていました。 学生時代はフィクションばかり読んでいましたが、就職後は本から遠ざかり、…

「失敗の本質」と 2017年大晦日

今日は、2017年(平成29年)の最後の日、大晦日。朝から家の掃除をし、午後から読みかけの本を読み、夕方になって読み終えたところ。今年最後に読み終えた本は、「失敗の本質」(戸部良一他)。 この本を読んでみようと思ったのは、昨年、小池百合子都…

「セロニアス・モンクのいた風景」と モンク再発見

「ジャズの巨星」の一人、セロニアス・モンクにまつわる本や雑誌記事を村上春樹氏が抜粋して翻訳・紹介した本「セロニアス・モンクのいた風景」(村上春樹 編・訳)を読みました。この本を読んで、あらためてセロニアス・モンクのジャズの作曲や演奏に対する…

「ゴッホの耳」と ゴッホの思い出

新聞の書評で知り面白そうだと思い、「ゴッホの耳」(バーナデット・マーフィー)を読みました。読み終えてあらためて、衝撃的な結末を迎えたゴッホの37年の生涯、さらには、130年近く前の南仏アルルの町の様子やゴッホを取り巻くアルルの人たちの生活に尽き…

「僕らが毎日やっている最強の読み方」と「知の巨人」

様々なメディアを通じて、日々活躍している二人の「知の巨人」の対談集「僕らが毎日やっている最強の読み方」(池上彰・佐藤優)を読みました。読書は以前から趣味の一つで、特に定年後の生活を送るようになってからは、生活の一部になっていることからこの…

「How Google Works 私たちの働き方とマネジメント」と Chromebook

最近、IT巨大企業の Microsoft や Apple の創業者の著作や伝記を読み、自分たち団塊の世代がまだまだヒヨッコだった頃、海の向こうの米国ではすでに、夜な夜なプログラミングに熱中する天才青年たちの部屋の中で、後に世界を大きく変革する萌芽が育まれてい…

「ファーブル昆虫記」と「狩りバチ」

数日前、孫の七五三のお参り申し込みに、神社へ行ったときに出くわしたジガバチのクモ捕獲(前回ブログ)がずっと気になって頭に残っていました。もともと動物や昆虫の生態を記録した映画やテレビ番組は大好きで、欠かさず見ていました。「アース」「ネイチ…

七五三 と「ファーブル昆虫記」の主役

昨日、近くの神社へ孫の七五三のお参りの申し込みに家内と行きました。今年七五三の孫娘は、小さい頃はおんぶや抱っこをしましたが、今では小学1年生になり、軽い腰痛を抱えるジーチャンにはその重みを支えることができなくなりました! 神社は、こんもりと…

"Steve Jobs" と 稀有(けう)の天才

今月中頃、「スティーブ・ジョブズⅠ」を読みブログに上げました。(「スティーブ・ジョブズⅠ」と "MACHINE OF THE YEAR")Ⅰ巻を読んで面白かったので、続きは原文(英語)で読んでみようと挑戦しました! 一冊にまとまったぶ厚いペーパーバック版の洋書では…

「スティーブ・ジョブズⅠ」と "MACHINE OF THE YEAR"

「スティーブ・ジョブズⅠ」(ウォルター・アイザックソン)を読みました。Ⅰ・Ⅱ巻合わせて900ページ近くもあって、今はやっとⅠ巻を読み終えたところです。本を読み始める前にスティーブ・ジョブズについて知っていたことは、アップルの創業者で、Macintosh…

「ぼくとビル・ゲイツとマイクロソフト」と サクセス・ストーリー

今日は雨の一日です。 小学2年生の孫の遠足日で、お菓子や弁当を用意して楽しみにしていたのに! 先週、小学1年生の孫も雨で延期でした! なかなか天気が安定しません。 さて、「ぼくとビル・ゲイツとマイクロソフト」(ポール・アレン)を読みました。 著書の…

「日航123便 墜落の新事実」と 驚愕の目撃証言

ネットをググっていて興味をそそられ「日航123便 墜落の新事実」(青山透子)を読みました。数ヶ月前、日航機墜落事故を題材にした小説「クライマーズ・ハイ」を読み、32年前の事故を思い出し、ブログにも感想を上げていたこともあり、興味を持ったのでした…

「日本のいちばん長い日」と 歴史の岐路

この前読んだ「幕末史」の著者(半藤一利)の作品「日本のいちばん長い日」を読みました。今月8月15日の終戦記念日の72年前に起きた、歴史が大きく方向転換した一日の出来事を克明に綴ったノンフィクションの傑作です。この本をもとに2度映画化されて…

「幕末史」と「だれもいなくなった」

「幕末史」(半藤一利)を読みました。この本は、幕末の日本を震撼させたペリー来航からはじまり、急激な時代の地殻変動を経て、その15年後に明治維新を迎えることになり、さらに、新時代の骨組みがおおよそ出来上がる明治10年頃で終わっています。 幕末…

「ボナンザ VS 勝負脳」と「人工知能」

前回、前々回に続いて将棋関連の話題です。「ボナンザ VS 勝負脳」(保木邦仁・渡辺明)を読みました。この本は、10年ほど前に出版され、当時は、コンピューターはまだまだ将棋界の脅威にはなっていませんでした。保木邦仁氏は、東北大学を卒業後、カナダ…

「人工知能はどのようにして「名人」を超えたのか?」と「人工知能」

将棋界では、中学三年生の藤井四段が前人未到の29連勝を達成し、小学生の間で将棋ブームが起きているそうです。ところが、「竜王」とともに将棋界の最高位に位置する「名人」が、今年、人工知能「ポナンザ」と戦って敗れてしまいました。この現象は、将棋…

「ほんもの」を追い求めた人たち

白洲正子の「ほんもの」を読みました。白洲正子は、伯爵令嬢であり、白洲次郎夫人であり、また、日本の古い文化や原風景を追い求め、幾多の本を著した才女でした。 彼女は、数十年前、マスコミで取り上げられることも多々あったようでしたが、その時分は、朝…

「幕末武士の失業と再就職」と 御城番屋敷(ごじょうばんやしき)

久しぶりで歴史関係の本を読みました。「幕末武士の失業と再就職 紀州藩田辺詰与力騒動一件」(中村豊秀)というタイトルの新書本。この本を読もうと思ったのは、今まで司馬遼太郎の幕末動乱の時代を背景にしたいろいろな物語を読み、明治に移る寸前の幕末に…

「スギハラ・サバイバル」と インテリジェンス

「ウルトラ・ダラー」に続いて「スギハラ・サバイバル」(手嶋龍一)を読みました。前作と同じく、日本の伝統文化や言葉に造詣が深い英國諜報員が主人公となり、大学時代の友人である米国諜報員と協力し、現実の表舞台にはその姿を見せないけれども、政治・…

「ウルトラ・ダラー」と ミサイル

「ウルトラ・ダラー」(手嶋龍一)を読みました。手嶋氏は、元NHKワシントン特派員で、9.11のときもワシントン支局長として11日間にわたる昼夜の中継放送を担い、その後は、外交ジャーナリスト・作家として活躍しています。テレビにもコメンテーターと…

「北海タイムス物語」と 熱い熱い物語

前に「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」や「七帝柔道記」などを読んだとき、面白くてしようがなかったので、最近、新聞の書評で、作者の増田俊也氏の新刊が出たのを知り、すぐに購入し読みました。 「北海タイムス物語」(増田俊也)!やはり、期待…

「半落ち」と フィクション

この前「クライマーズ・ハイ」を読んだことから、同じ作者というので「半落ち」(横山秀夫)を読みました。今までミステリーはほとんど読んだことがありませんでした。 若い頃は、ほとんどフィクションばかり読んでいましたが、最近では「想像世界」よりも「…