「重力の再発見」と「ダークマター」
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「重力の再発見」(ジョン・W・モファット)を読みました。
「読んだ」と言うより「サラッと目を通した」と言った方が合っています。
決してスラスラ理解できるようなシロモノではありません。
この本を読もうと思ったのは前々回ブログ【「読書脳 ぼくの深読み300冊の記録」と「知の世界」】で触れたとおり、立花隆氏の寸評に惹かれたからでした。
もちろん物理学や数学的な知識がないものの、宇宙(極大から極小まで)の仕組みがどうなっているのかは興味があり、これまでも解説本を若干読んできました。
充分な理解が伴わないながら、普段の生活では聞き慣れない用語にワクワクしました。
たとえば、「一般(特殊)相対理論」「ダークマター(暗黒物質)」「超ひも理論」「10次元世界」「伸び縮みする時間」「ゆがむ空間」「ブラックホール」などなど。
物理学界では天才中の天才と崇められているアインシュタイン。
それまで、真空中をはじめあらゆる空間に満たされているとされていた「エーテル」が実験でその存在が疑わしくなった時、若きアインシュタインは「エーテル」を組み込まずに宇宙・物理理論を構築し、物理学界に革命的変化をもたらしました。
アインシュタインの宇宙理論では「エーテル」は排除されましたが、今度は「ダークマター」が必要となりました。
この「ダークマター」もやっかいなシロモノで、理論的には存在するものの今に至るまでその存在は検証されていません!
「ダークマター」は本当に存在するのだろうか?
さらに、アインシュタインの相対論と矛盾するような宇宙の観測データが次々と現れてきました!
そこで、この本の著者は、大胆にもアインシュタインの相対論の修正理論の構築に乗り出しました。
「ダークマター」は存在しない!
「光速」は不変ではなく可変!
・・・・・
そして、その新たな修正相対論を使えば、それまで矛盾していた観測データと計算結果が一致するようになったではありませんか!
それでも、物理学界の大勢は「ダークマターありき」が今なお続いているのが現状・・・
今後この修正理論の展開はいかに?!