定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

「読書脳 ぼくの深読み300冊の記録」と「知の世界」


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読書脳 ぼくの深読み300冊の記録 (文春文庫)

う~んと久しぶりに立花隆氏の本を読みました。

書名は「読書脳 ぼくの深読み300冊の記録」。

氏が「週刊文春」で毎週紹介している本の寸評です。

 

 

300冊の本は、政治・経済・社会・科学・歴史などなど何でもござれ!

ただないのは小説などのフィクション!

氏は「まえがき」でこう述べています。

 

 

「・・・フィクションは基本的に選ばない。二十代の頃はけっこうフィクションも読んだが、三十代前半以後、フィクションは総じてつまらんと思うようになり、現実生活でもほとんど読んでいない。人が頭の中でこしらえあげたお話を読むのに自分の残り少ない時間を使うのは、もったいないと思うようになったからである。・・・」

 

 

異論の出るところ。

これはそれぞれの人の考えや嗜好によって変わるのでしょう。

わたしは若い頃はフィクションばかり読んでいて、その後ノンフィクション中心になり、最近また少しフィクションに手を出しているところ。

要は、フィクション、ノンフィクションという枠にこだわらず、面白ければグーッ!

 

 

立花氏は、団塊シニアの若かりし頃、当時総理大臣だった田中角栄の金脈をあばき、ついには首相の座を追い落とすきっかけとなった「田中角栄研究」を雑誌に発表した時代の寵児でした。

 

 

その後も幅広く政治以外のテーマにも取り組み、宇宙飛行士へのインタビューをもとにした「宇宙からの帰還」や幽体離脱などの不思議な体験者を取材した「臨死体験などは当時食い入るように読んだものでした。

 

 

氏の知的好奇心は年老いても未だ衰えず、文系理系を問わず様々な分野の難解なテーマを軽々と読み解いて読者にわかりやすく寸評を披露してくれます。

 

このなかで面白そうだと思った本の一つは、「重力の再発見」(ジョン・W・モファット)。

アインシュタインの重力理論(一般相対性理論)では説明できない暗黒物質ダークマター)などの問題を新たな重力理論の仮説で解き明かそう、というのです・・・

 

 

立花氏にならって「知の世界」の探究を!!