ピカッ!
カスミのかかったボンヤリしたシニアの頭に一条の光が輝いた!
そうだ、そういう手があったんだ!
さっそく試してみよう・・・
ふだんは、まるでジャングルのナマケモノのようなスローモーションのシニア。
何を思いついたのか、急にシャキシャキとした動作で、これまたシニアに負けないくらい古い iMac スイッチ・ON !
部屋の冷たい空気を揺るがす iMac の起動音。
ジャーン・・・
部屋にはエアコンがあるのだが、実はこのシニア、エアコンがあまり好きではないのだ。
よっぽど暑かったり寒かったりしないと、そのガンコは揺るがない。
部屋のデジタル温度計は、真夏に34度、真冬に11度を示したりする。
その数字を確認してなぜか充実感を覚えるガンコなシニア・・・
クソ寒い部屋で iMac を起動し、久しぶりに生き生きとした表情のシニアは、いったい何を思いついて何をしようとしているのか?
実はこのシニア、ほんの時々思い出したように、部屋の片隅に置いてある電子ピアノに向かうことがあるのだった・・・
取り組んでいるのは、ジャズピアノ「枯葉」のアドリブ!
これがまたヘタのなんのって、自分でも家人に聞かれたくないのか、いつもヘッドホンを付けている!
なにしろ、音感ダメ! リズム感ダメ!
YouTube でセミプロやアマチュアの「枯葉」アドリブを参考にして弾こうとするんだが・・・。
YouTube の音を聞き取ろうとするものの、そこは音感の悪いところ。
頭で「この音」とボンヤリわかっていても、いざピアノの鍵盤を叩いても探せない!
コレ?いや違う、コレかな?これまた違う、それともコッチ?ぜんぜん違う。
なんや、どれも YouTube の音に合わへんやないか・・・
そこで思いついたのが、このメンドイ音探しを AI にやらせたら!
面倒な仕事はパソコンに任せるべし!
さっそく、ネット情報をサーチすると、
あった、あった!
おまけに、WEB 上やフリーソフトを使って無料でできる・・・
手順は、
① YouTube から音楽のみを MP3 に変換してダウンロードする。
② ダウンロードしたMP3 データを MIDI データに変換する。
③ MIDI データをフリーソフトに読み込んで楽譜として表示させ、紙にプリントアウトする。
なんやかや、試行錯誤の末、やっとこさ変換できた MIDI データ!
フリーソフトで楽譜表示!
ム、ム、ム、ム、ム・・・・・?
iMac 画面に表示された楽譜(一部)が上の写真!
なんじゃコレ?!
こんなゴチャゴチャした楽譜、どうやって読めちゅうんや!
いったん楽譜をプリントアウトしたものの、ガンコで短気なシニアはすぐにその場で楽譜を破り裂いてしまいました・・・
あとでネットで確認したところ、なんでも MP3 データを MIDI データに変換するのは技術的にむずかいしとのこと。
とくに YouTube の録音なんかはいろんな雑音が混じっているので、その雑音もすべて MIDI は楽譜化してしまい、かえって理解不能な楽譜が出来上がってしまうのだとか・・・
途方に暮れたシニアの頭は再び闇の中!!