定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

「驚異のAI」と「しがないシニア」


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また、またの快挙!

3日前、弱冠19歳の藤井聡太竜王が、王将戦で3連勝!

あと1勝すると、史上最年少5冠の栄誉に輝く!

どこまで進化し続けるのか、この若者・・

 

 

同時に驚いたのは、勝敗決着後30分ほどで早くも YouTube棋譜解説が出ていること。

藤井竜王の戦い方を見て毎回驚くのは、いつもどこかで今までの定跡をくつがえすような新手が出ていること!

そう遠くない昔でも、そんな手を指すと師匠から破門されるような、将棋を知らない初心者が指すような手。

でも、その指し手が最終局面で大きな効果を発揮することに・・・

 

 

それと、終盤に差しかかっての最短距離でのあざやかな寄せの指し手!

今回も短時間で最後29手詰めを読み切った、読みの速さと正確さ!

将棋の指し手は、1手ごとに何通りも応じる手が生じます。

また、それらの手ごとに何通りもの指し手、さらにそれに対する指し手!

それが29手先まで読めるとは、いったいどんな頭脳なんだろうか・・・

 

 

よく言われるように、「AI(人工知能)」が藤井竜王の将棋に大きな影響を与えているのは間違いありません。

今や「AI」は将棋の名人に勝つほどの圧倒的な強さを見せています。

けれども、30年ほど前、私シニアがまだ中年でパソコン業界に活気があり、パソコンが日にひに進化していた頃(なつかしいなあ!)将棋ソフトは当時すでに出ていたのでした・・・

 

ですが、発売はされていたものの、まだまだ弱い棋力!

その当時、自分でも簡単な将棋ソフトのプログラミングができないだろうか、と思ったりしてたっけ。

でも、最初の最初、将棋の駒の動かし方をどうプログラミングするか分からなくて、そんで終わり・・・(ナンジャイナ!)

 

 

そのとき、いや「AI(人工知能)」の登場まで、一般的に考えられ、また私もそう思っていたのは、

「将棋ソフトは永遠に人間に勝てないだろう」

なぜなら、将棋ソフトを作るのは人間のプログラマーだから。

プログラマーが将棋の指し手を判断してソフトを作るのだから、ソフトの将棋の棋力はプログラマーの棋力を上回ることができるはずがない!

 

そして、プログラマーは当然プロの棋士ではないので、プロに勝てるはずがない!

でも、ソフト(AI)が将棋名人を負かしてしまうというあり得ない日が来たのでした!

アンビリーバボー・・・

 

 

専門的なことをあまり詳しくないシニアのおぼつかない理解では、その不可能を可能にしたのが「AI(人工知能)」と「ディープラーニング(深層学習)」!

じゃあ、将棋がプロほど強くないプログラマーがどうして将棋名人に勝てるようなソフトを作れるのか?

私がはじめてその仕組みを知った時思ったのは?

「ええ?そんな今まで誰も思いつかなかったすばらしい妙手があったのか!」

「まさに、コロンブスの卵!」

 

 

キーポイントは、従来のように、プログラマーがすべての場面で指し手を指示するようなプログラミングからの脱却でした。

そうしないと永遠にソフトの強さはプログラマーの強さを超えられないから!

画期的な方法とは、将棋の基本的な知識をプログラミングしておき、あとはソフトの中で相手を作って将棋を戦わせ、ドンドン成長して強くなるということ!

 

 

コンピューターは、人間と違い疲れることがありません。

一日24時間ずっと高速で戦い続け、その内容をすべて正確に記憶します。

膨大な量の戦いが果てしなく行われ、そのあらゆる局面で形勢評価が判断・記憶され、ソフトは産みの親のプログラマーの手を離れ自身の力でドンドン成長し続けるのです!

 

こうして、何週間か何ヶ月だったか(?)学習し続けるだけで、今まで人間が長い年月を経て作り上げてきた定跡をも自分の力で修得してしまうのだそうです!

すぐにソフトがプログラマーの棋力を追い越してしまうのは言うまでもありません・・・

 

 

シニアの習い事も「AI」を見習って「質より膨大な量」!!