昨夜、「真田丸 第一話」を見ました。
前に書きましたように、定年後の生活でそれまで興味のなかった日本史が俄然おもしろく思えてきて、ずっと見ていなかったNHKの大河ドラマも見るようになりました。
一昨年は、「軍師官兵衛」を一年間おもしろく見ました。
昨年の「花燃ゆ」は、最初のうち数回ほど見た後、おもしろくなくて見ませんでした。 歴代最低視聴率だったことが納得できます。
こんどの「真田丸」は、タイトルを見た段階で「これはおもしろくなりそうだ!」という期待がもてました。
案の定、昨夜の第一話をおもしろく見ました。 特に、まだ若くて経験の浅い主人公真田幸村(堺雅人)よりも、老獪で渋みのある真田昌幸(草刈正雄)の方に注目しました。
幸村は、父昌幸の教えを受け、また経験も積み、数十年後、大阪夏・冬の陣でその才能を発揮することになります。
真田幸村のことをわたしが知ったのは、「城塞(じょうさい)」(司馬遼太郎)を読んでからでした。
昨年、「大坂の陣400年天下一祭」を催している大阪城を訪れた後、関ヶ原の戦い後から大阪夏・冬の陣が終わるまでを著した「城塞」を一気におもしろく読み通しました。
そこで著されているのは、徳川方(家康)と豊臣方(秀頼・その母淀君)の対立・攻防なのですが、特に、権謀術策をろうし豊臣方を翻弄する家康に対し、感情的で簡単に家康の思う壺にはまってしまう愚かな淀君がきわだって描かれていました。
豊臣方を助けるために馳せ参じた真田幸村や後藤又兵衛は、優れた戦略家であり、徳川方を撃破する戦法を提案しますが、家康の術策にはまる淀君はことごとくそれらを却下してしまいます。
こういうところは、現代のビジネス社会でもよく見かけるシーンではないでしょうか。
せっかく優秀な社員が優れた企画を提案しても、ピント外れの上層部がそれを却下し、結果的に会社の衰退を招いてしまう・・・。大事なのは、社員の能力を削ぐのではなく遺憾なく発揮させることです。
これは、ハードだけに頼るのではなく、ハードの特性を生かし、最大限の効果が得られるようにハードをうまく使いこなすのが大事、という Chromebook の精神にも通じることです!
さて、悲運の真田幸村や後藤又兵衛は、それでもみずからの思いを貫き、わずかな手勢で家康の首を目指して大軍のまっただ中へ突進し、ついには家康の命を奪う寸前まで迫りますが、すんでのところで家康は逃れ、幸村・又兵衛は討ち死にしてしまいます。
ここからは「城塞」から離れますが、実はその時に家康は命を落とし、その後の家康は「替え玉」だったという説があります。
堺の南宗寺というお寺にこういう言い伝えがあります。
「かごに乗って逃げる家康を、追いすがる後藤又兵衛がかごの外から槍で突き刺し、その後、追手を逃れて駆け込んだ南宗寺でかごを開けたところ、家康はすでに息絶えていた。そして、その亡骸を南宗寺に埋め、再び戦乱の世にならないよう家康の替え玉を仕立てた。」
実際、南宗寺の墓所には家康の墓があり、また、日光東照宮にある家康のかごには槍の穴が開いているそうです。
また、二代将軍秀忠(家康の子)、三代将軍家光(家康の孫)は、京都を訪れた際、(家康を弔うため)わざわざ堺の南宗寺に立ち寄った記録が残っているそうです。
これを信じるか、信じないかは、あなた次第です!!