「悪人」(吉田修一)を読みました。
吉田氏の作品を読むのは「パーク・ライフ」に次いで2作目。
もともとミステリーや事件ものが好きでない方なので、この手の本を読んだのはホント久しぶり!
日常の思わぬイサカイから発展した殺人事件!
犯人は誰か読者に知らされないまま描かれる事件を取り巻く人々の生活!
何もかも振り捨て一途に貫く愛の逃避行!
思わぬ展開を見せる最終章・・・
物語の展開にグイグイ引き込まれ最後まで一気に読んでしまいました。
が、頭の片隅のどこかで感じる違和感。
前にもブログで書きましたが、吉田氏を知ったのは作品を読むより前のテレビ画面からでした。
ある高層マンションで優雅にネコたちと過ごす氏の静謐な時間・・・
このあまりにも強烈なイメージ!
というのは、自分もこういう優雅な暮らしを味わってみたい!
最初に読んだ「パーク・ライフ」では、ある程度イメージに沿う内容でした。
では、今回の作品は?
作品自体は映画化もされ、どちらも大ヒットだったようでした。
でも、こちらで勝手に抱いていたイメージに沿うものではなかった・・・
殺人事件と静謐さは相容れない!!