定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

“Apt Pupil”(ゴールデンボーイ)と おぞましい物語


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ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編 (新潮文庫)

Stephen Kingスティーヴン・キング)の “Different Seasons”(恐怖の四季)を読み始め、最初に春編 “Rita Hayworth and Shawshank Redemption”刑務所のリタ・ヘイワース)を読んだことについては先月下旬のブログのとおり。

old-friends.hatenablog.com

続いて夏編 “Apt Pupil”ゴールデンボーイ)に取り掛かりました。

ペーパーバック版の原文英語で読んだわけですが、正直長かった!

やっぱり英文もずっと続けていないでたまにポツリと読もうとすると、引っかかって引っかかってなかなかスムーズに進まな~い!

 

氷の上をスイスイ滑っていくアイススケートが日本語読書だとすると、英語(マイ・レベル)の読書はゲタをはいてじゃり道をガタゴト歩いていくようなもの!

といっても、今はゲタをはいた経験がない人がほとんどかな?

 

ペーパーバックの250ページくらいなので大した分量ではないのに、エッチラ・オッチラ重いリュックを背負って険しい山道をひたすら頂上目指して登って行くようなもの!

そんな幾多の困難にもめげず2週間かけてやっと制覇した山の頂!

 

この2週間、イメージの中で共に過ごした Todd(トッド)少年と Dussander(ドゥーサンダー)老人の二人の恐るべき姿!

ごくありふれた日常の生活の中で少年と老人のコンタクトが始まり、日を重ねるごとに少しずつ少しずつ異常な世界へ入り込んで抜け出せなくなっていきます。

 

原作タイトル “Apt Pupil”(有能な生徒)のとおり、純真で賢く学校の成績もトップクラスの、日本でいうところのウブな中学生が、iPhone 辞書を引き引きページを読み進めるにつれてあらわになってくるその少年の奥にひそむ残酷で恐ろしい姿!

一方、70才を過ぎて体も衰え穏やかな余生を過ごす老人の方も、その奥には目をそむけるようなおぞましい過去が・・そして現在も・・・

 

英語だとスピードを出して読みとばせないかわり、ストーリーの展開や白熱する会話のやりとりをゆっくり味わいながら読み進めることができる、という利点があります。

 

原文で味わう少年と老人のおぞましい物語!!