定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

定年後の "MISSION IMPOSSIBLE"!(ミッション・インポッシブル)


スポンサーリンク

f:id:OLD_FRIENDS:20180901232825j:plain

昨日の金曜日の朝。
孫たちは小学校へ出たあと。
静けさが部屋を支配し、みなぎる緊張感。
これからこの部屋で始まるのは?

 

Mission Impossible ! (ミッション・インポッシブル)
♬ダンダダーダン、ダンダダーダダン・・・

 

与えられたミッションは?
BOSE CDレシーバーの修理!

 

与えられた時間は?
孫たちが学校から帰るまでの4、5時間!
作業の妨げになる孫たちに作業を知られてはいけない!

 

CDデータが読み取れなくなった原因となるパーツ(ピックアップ)が一昨日送られてきたので、それを交換してみようというわけなのでした。
CDレシーバーを本体ごと送って修理を依頼すると2万円ほどかかるところが、自分でパーツを取り寄せて修理するとたったの2,440円ですむのです!

 

あらかじめネットで修理方法を調べましたが、かなりややこしい!
ケースを外した後、上から配線基盤を2枚取り外し、やっと現れるCDトレイに取り付けられているパーツを交換するという手順です。

 

昔学校で学んだのは、理系ではなくヤワな文系!
長年携わった仕事は、地味な事務!
困難な作業に立ち向かうのは、老眼でピントが合わなくなり、足腰にガタが来はじめている不器用な定年後生活者!
これからはじめようとするのは、複雑で緻密な電子機器作業!(ホンマにできるんかいな?)

 

まず、冷水シャワーで身を清めた後、部屋の四隅に清めの塩をまいて、というのはウソ!
フローリングの上に新聞紙を何枚も広げ、その上にCDレシーバーを置きます。
手元に用意する道具は、ドライバー・ラジオペンチ・プライヤー・ペンライト・老眼鏡(!)・虫眼鏡・iPhone(分解状態撮影用)

 

iMac の画面に修理方法を説明しているサイトを出しておいて一つひとつ確認しながら作業を進めます。
外装カバーのネジを外し、なくさないように入れ物に入れます。
バーを除くと、まるでミツバチの巣を開けたよう!
基盤にびっしり無数の電子部品がハチのように張り付き、また、無数の配線が高速道路のように上へ下へと張り巡らされ、目がまわり、頭はクラクラ!

 

それでも基盤のネジは割と簡単に外すことができましたが、やっかいなのは配線の外し方!
簡単なのは少し引っ張るだけで引き抜けますが、ソケットの形状が異なり難しいものはちょっとやそっとで外せません!

 

無理に外そうとすると壊れそうなので、気を落ち着けてネットでググり、ソケットの両端にある小さなチョボを押しながら引っ張ると無事抜けることが判明します。
しかし、いざやってみるとソケットは不器用で小さい指では挾めない!
チョボも小さくてなかなか押せない!
なにより、目のピントが合わなくて老眼鏡をかけてもズレて外れてしまう!(オイオイ、やっぱりダメ?)

 

ええい!と癇癪を起こして力まかせに引き抜いてしまいたい誘惑に駆られるが、ここはグッと我慢!
ここでやっちまったらお終めえよ、今までやったことがすべて水の泡!

f:id:OLD_FRIENDS:20180901233156j:plain

なんとか苦労の末、基盤を2枚取り外し、やっとCDトレイにたどり着きました!
トレイから交換パーツ(ピックアップ)を外し、後は新しいパーツに入れ替えて、逆の順序で組み立てるだけ!
ところが、ところが、ここで思わぬ難関!

 

新しい交換パーツには、保護のため前もってハンダが盛られている接続箇所があります。
パーツを生かすにはこのハンダを除去する処理をしなくてはいけないのだそうです!
さて、この処理をどうやればよいのかさっぱり分かりません!

 

ここでも気を静めてネットでググると、ハンダごてでハンダを溶かし特殊な器具で溶けたハンダを吸引するというのでした。
ナヌ?そんなことは素人には無理!
まして、そんな特殊な器具は持っていません!
もうゴールは目の届くところまで近づいているのに、あと一歩のところであえなく敗退?

 

そのとき、ハタッと気づいたことがありました!
確か道具箱の中に、ハンダごてがあったはず!
探してみると数十年前にゲットしたと思われるハンダごてを発見!
溶けたハンダの吸引器はないものの、間に合わせでツマヨウジを使ってなんとかハンダの処理をしたもののまったく自信はありませんでした!

 

あとは、分解した逆の順序で慎重に組み立てていきました。
さて、すべて作業完了し、電源プラグを差し込みCDを入れてみました!
予想としては、十中八九、修理は失敗だろう・・・

 

CDを載せたトレイが本体に吸い込まれると沈黙!
液晶画面に変化なし!
やはり、失敗か?!
あー、緊張と集中のこの4、5時間は何だったんだろう?

 

そのとき、そのときキュルキュルというCDを読み取る音がして、液晶画面に「TOC Reading」という文字が現れたあと、トラック数を表す数字が表示されました!
CDデータが読み取られたのでした!
CDレシーバーの修理は成功したのでした・・・

 

あんなに慎重に分解・組立したのに、最後に余った1本のネジ!!