定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

「1Q84」と「リベンジ・マッチ」


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1Q84 BOOK 1

「1Q84」(村上春樹)3分冊のBOOK1を読み終えたところです。
この本は2009年に発表されましたが、発売前から書店の前に長い行列ができたり、テレビ各局がいっせいに取り上げるなど大変な評判になりました。

 

今も鮮明に覚えているのは、書店の店頭に平積みされたその大部の本を見て、それほど人気のある作品ならいちど覗いてみようかと思ったのでした。
最初の方を少し読んでみて面白ければ買って帰ろうと思い読み始めました・・・

 

第1章から読み始めると、すぐに個性的な女性が登場しました。
彼女の名前は、「青豆(あおまめ)」!
アンビリーバボ!

 

いきなり強烈なフック!(名前が青豆なんてあり得ない!)
どうにかダウンは免れたものの、フラフラの体(てい)でしばらくヨタヨタと物語をたどったあげく、ガマンしきれずついに自らタオルを投入!
TKO負け!

 

それから9年後の2018年!
先月から風の歌を聴け」「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年を読了しキャリアを積んだあと、いよいよ「リベンジ・マッチ」に挑戦しました!

 

今回は前回と心構えが違います!
試合開始そうそう、前回致命的なダメージをこうむった「青豆パンチ」はギリギリのところでよけ、頰をスレスレかすめただけでした!

 

軽快なフットワークでラウンド(章)を重ねるにつれ、ダメージを受けてフラフラになるどころか逆にエネルギーを吸収し、尽きない物語の魅力にハマっていき、気がつくとBOOK1を終えていました・・・

 

以前のブログで、「村上ワールド」を絵画にたとえて、レオナルド・ダ・ヴィンチの写実的な絵画よりもピカソマチスの絵画に似ていることを挙げました。(これは、あくまでもわたしの個人的な感想にすぎませんが)

 

今回思い付いた別のたとえで言ってみますと、「村上ワールド」は、黒澤明監督のクロウト好みのガチガチのリアリズム映画よりも、子どもにもすんなり受け入れられる平明な表現のなかにも、深い深い思想が汲み取れる宮崎駿監督のアニメ映画に似ているのでは・・・

 

BOOK2・BOOK3の「不思議の森」に分け入ろう!!