学生の頃から英語に興味があったので、アメリカの世界的に有名な雑誌「TIME」は、時に触れ合い時に疎遠になったりしながらも、いつも気になる存在でした。
これまでの「TIME」との関わりを振り返ってみようと思います。
二十歳代の頃、英語にもっと慣れ親しもうと、はじめて「TIME」の購読契約(1年)をしました。
毎週、郵送されてくる「TIME」は薄っぺらいのですが、単語や構文がむずかしくて歯が立たず、おまけに、当時は国際情勢や政治にあまり関心がなかったので、1ヶ月ほど経つと郵送された「TIME」は封を切ることなく積み上げられ、まとまるとゴミとして処分される始末でした!(もったいない!)
次に「TIME」と出会うのは三十歳代でした。
本屋で「速読の英語」(松本道弘)を見つけ、買って帰り一気に読み通しました。
その本のキャッチコピーにはこう書かれていました。
『海外に出ることは一度もなく、英語と無縁な職場でサラリーマンを続けながら、独力で英語を鍛え、現在に至った私の英語の秘中の秘ーそれが「速読の英語」だ』
これこそ、わたしの求めていた勉強方法でした!
著者は、膨大な数の洋書や雑誌を速読で読破していました。
なかでも、「TIME」を「カバー・ツー・カバー」(おもて表紙からうら表紙までの内容すべて)で速読することに重きをおいていました!
この本に触発されて、再び「TIME」の購読契約をしました!
たしか、前回に懲りて、このときは半年契約にしたと思います。
また毎週「TIME」が郵送されるようになり、こんどは少しずつでも読み続けようと熱心に取り組みました。
この頃の「TIME」の特集(カバー・ストーリー)では、はじめて世に出たパソコンやバイオテクノロジーが取り上げられ、辞書を片手に読んだのを覚えています。
それでも、読める分量は限られていて、「カバー・ツー・カバー」なんかは「夢のまた夢」でしかありませんでした!
最初は毎週少しずつでも目を通すようにしていた「TIME」も、しだいに開かない号が増えていき、ついには、以前のようにツンドクの山になっていきました!
この後の三十年間、「TIME」とわたしの間柄は「冬の時代」でした!
定年後の生活を始めて数年経った昨年暮れごろ、思い立ってまた「TIME」を読み始めました!
時代も変わり、今回、月単位で契約したのは、郵送される「紙媒体」ではなく、インターネットで送信される「電子版」になりました!
読むツールは、Chromebook Flip 100PA を Android モードにして折りたたんだタブレット!
そして、昨夜、「速読の英語」を読んでから実に三十数年を経てはじめて、「TIME」の最新号を、長いあいだ夢でしかなかった「カバー・ツー・カバー」で読み終えることができたのでした・・・
もっと大きい画面(iPad Pro 12.9)で「TIME」を読んでみたい!!