定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

超小型パソコンの思い出(HP200LX)


スポンサーリンク

f:id:OLD_FRIENDS:20151213000215j:plain

 なつかしいノートパソコンの思い出を前回書きましたが、特別に思い入れのあった超小型バソコン HP200LX にまつわる思い出を紹介しようと思います。

 HP200LX は、今から21年前に発売されたHewlett Packard 社製の相当にマニアックな携帯型パーソナルコンピュータでした。

 大きさは iPhone6 Plus とほぼ同じくらい、単三乾電池2本で動き、320gの軽さなのでポケットに入れてどこにでも持っていけ、使うときはすぐに取り出せました。

 iPhone Plus と同じくらいの大きさでもれっきとしたパーソナルコンピュータで、OS にはMS-DOS が入っていました。

 前もってアプリケーションソフトがいろいろ入っている中で注目されていたのは、「Lotus 1-2-3」(Excel 以前の有名な表計算ソフト)が入れられていたことでした。

 その当時、Windows もまだ一般的に出回る前で、パソコン自体の普及もまだまだだったので、アプリケーションソフトの値段も高く、「Lotus 1-2-3」なんかは10万円したと覚えています。(もちろんそんな高価なソフトには手も足も出ませんでした。)

 そして、ついにこの超小型バソコンを日本橋(大阪)のパソコン店で、なんどもなんどもひっくり返しては眺めたあげく、胸をときめかせながらレジへ向かって行ったことを今でもよく覚えています。

 わたしが買ったのは英語仕様でしたが、日本語仕様に変更できる心づもりがありました。

 当時の通信環境は、「インターネット」の前の「パソコン通信」で、いろいろなフォーラムがあり、 その一つに、HP95LX・HP100LX・HP200LX の愛好家のフォーラムがありました。

 その掲示板には、愛好家が独自に日本語フォントを作り、英語仕様を日本語仕様に変更できるキットがアップロードされていたのです。

 そのキットをダウンロードして日本語環境を整え「Lotus 1-2-3」を使ったのは言うまでもありませんが、もう一つ文章作成に今となっては伝説的なソフトとなっているエディターソフトをインストールしました。

 そのソフトとは「Vz-Editor」でした。 MS-DOSのソフトで(Windows には移植されなかった)、左手小指のコントロールキーと他の指のキーとの組み合わせで、両手の手の平を動かさずに、指だけの操作で日本語入力からマクロやファイル操作まですべてがこなせ、当時のプログラマーやライターの人気を集めていました。

 わたしは、この HP200LX を会社はもちろんどこへでも携帯し、いろいろな場面で活用しました。

 かなりユニークな使い方もしていたのですが、それは次回に紹介したいと思います。