村田諒太リベンジマッチ と「スマート・ジャイアント」
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丸太棒の両腕から交互に繰り出されるパンチの雨!
内臓を叩き潰すような重いボディーブロー!
ガードを貫いて顔面に突き刺さる右ストレート!
堪らず背中から倒れる、と同時に湧き上がる耳をつんざく館内の叫び声・・・
一昨日夜行われた、村田諒太とチャンピオンロブ・ブラントとの因縁のリベンジマッチ、WBA世界ミドル級タイトルマッチ!
2ラウンド2分30秒過ぎに世界王座奪還に成功した時の録画再生画面!
何度見ても驚きと感動で手に汗握るシーン・・・
これまでの村田の戦い方、特に前回完敗したブラント戦からは想像もできない変身振り!
ブラントとのリベンジマッチが発表された時、正直、村田はある程度までは頑張るかもしれないけれど、結局、最後は前回と同じ終わり方になってしまうのだろう、と悲観的な見方をしていました。
5月には井上尚弥がワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ・バンタム級準決勝で、無敗王者のエマヌエル・ロドリゲスを相手に行った超人的なラッシュ攻撃を見た時、この攻撃こそ村田にはないもので、しかも必要とするものだ、と思ったものでした。
村田のこれまでの大方のファイティング・スタイルは、両腕で顔面を相手のパンチからガードしながら相手を威圧して前に進み、時折右ストレートを繰り出すという、とても器用・俊敏とは言えない戦い方でした。
「不器用な巨人の闘い」という印象で絶対的に手数が少なく、そういう意味では小柄な井上尚弥と好対照でした。
その「不器用な巨人」が、一昨日、「スマート・ジャイアント」(俊敏な巨人)に大変身!
一時は引退も考えたこともありながら、33歳にして9ヶ月の短い間にこれだけ大変身できるとは・・・
歴史的な勝利を遂げた「スマート・ジャイアント」!!