定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

iPad Pro 2018 との20日間の印象

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先月10日にゲットしてから20日間、新型 iPad Pro 2018 を触って満足しない日はありませんでした!
iPad Pro 本体はもちろん、一緒にゲットした Smart Keyboard Folio も本当にスグレモノ!
旧タイプと違って、これだけで前面、背面どちらもカバーでき、組み立ても簡単!
強力な磁力で膝の上でもしっかり安定、画面の角度も2種類選べ満足!

 

ゲットする前は Surface Pro の無段階に倒せるキックスタンドにはるかに及ばないと思っていましたが、実際に毎日使ってみると2段階で充分ということが分かりました。
それも、20日間使ったのは2段階のうち画面をより倒した方の1種類だけで充分でした。

 

操作はすべて画面を横向きにして Smart Keyboard Folio に磁石でガッチリ取り付けたスタイルで使いました。
Smart Keyboard Folio を取り付けた状態でも、画面はちょうどキーボード面の真ん中あたりの溝にはめ込むことになるので、ノートパソコンのように画面の手前のスペースを広く長く取らないのでスッキリ、膝の上でもジャマになりません!
とにかく、Smart Keyboard Folio のおかげでしっかり固定され両手がフリーで使えるので、iPad Pro 本体だけで使う気にはなりませんでした!(デッカく重い12.9インチ版だから)

 

iPad Pro 本体もベデルレスでホームボタンがなくなったので、旧タイプと違い横向きにしても違和感がなくなりました。
使い始め時も横向きのままで Face ID が瞬時に行われるので、初めから終わりまで横向きのままでOK!
また、12.9インチの大画面だから横向きにした方が Split View や Slide Overも広い画面で効果的に使え、使い勝手が いい!

 

12.9インチを横向きにした縦寸法は、最近まで使っていた9.7インチの初代 iPad を縦にした縦寸法とまったく同じ!
ついこの間まで初代 iPad で不自由ながらなんとか読んでいた電子版仏語日刊紙(Le Monde)の一画面の情報量が倍になりました!
今までは9.7インチ画面を縦にして1ページ表示だったのが、より大きな12.9インチ画面では横向きで2ページ表示できるのだから!

しかも、古い、古い初代 iPad だと辞書を引く場合いちいち画面を切り替えていたのが、iPad Pro 2018では Slide Over でサッと一瞬で訳語を見ることができ、これは本当に便利!
毎日読む日刊紙なので、ほとんどこれだけでも今回ゲットした価値がありました・・・

 

今話題の日産・ルノーのニュースを

iPad Pro 版 Le Monde で!!

 

 

 

「極夜行」と壮絶な北極圏探検

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「極夜行」(角幡唯介)を読みました。
新聞の読書欄で、壮絶な本物の探検ノンフィクション、と紹介されていたので頭の隅に引っかかっていました。
後日、本屋でぶらぶら面白そうな本を探していたとき、タイトルを見て思い出しました。
本の帯にも本屋大賞 ノンフィクション本大賞」と大きくうたっていました。
これは面白くないわけがない!と本を手に取りレジに向かいました・・・

 

世の中は本当に広い!と本を読みながらつくづく思いました。
著者が新たな探検の地として選んだのは、北極圏のグリーンランド北西部!
それも12月上旬から年を超えて2月下旬までという真冬の厳寒期をわざわざ選んでいる!
その時期は、「極夜(きょくや)」と呼ばれ一日中太陽が昇らない!
月も昇らないときは完全な闇夜の連続、しかも気温は零下30度〜40度!

 

この頃寒くなってきたとは言え、日本の比較的暖かい関西に住んでいる身にとって、まったく想像できない荒涼とした世界!
地球上にそういう極地域があるということは知識としては知っていても当然のことながら実感がありません。
こういうノンフィクションを読んでいると、あたかも自分が著者の探検に加わっているような臨場感を覚え、零下30度の烈風に吹きさらされる場面では思わず身震いしてしまうほど!

 

また、こういう危険で壮絶な探検をわざわざ計画し実行しようとする人が世の中にはいるものだ、と驚きを禁じ得ませんでした。
命の危険を冒す極夜の探検、「極夜行」!
それも、単独行でお供は犬一匹!
食料や燃料を積んだ二台のソリを犬と一緒に引っ張りながら氷河やツンドラ地帯を踏破します。
行く道にはシロクマやオオカミの足跡がついていて、いつ姿を現し襲ってくるかわかりません。

 

感心したのは、寒さに強い犬とは言え、凄まじい吹雪の中、著者はテントの中で寝袋に入っていますが、犬の方はずっとテントの外の吹きっさらしのところにじっとうずくまり吹雪が止むのを待っているのです!
探検の途中、想定外のことが次々起こりドッグフードも底をつきかけたときなんかは、エサの量も少なくなりどんどん痩せて肋骨が露わになりながらも、ゼーハー息を吐きながら重いソリを引っ張る様は涙を誘うほど!

 

暗く長い極夜の世界をさんざんさまよいようやく村へと続く道にたどり着けたときは、思わずホッと息をついて本から顔を上げました・・・

 

探検中、自ら撮影したビデオカメラの映像と肉声が今週土曜日(12月1日)午後11時Eテレで放映されます!
「極夜 記憶の彼方へ〜角幡唯介の旅〜」