定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

「白夜行」(びゃくやこう)と「食わず嫌い」


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白夜行 (集英社文庫)

白夜行」(東野圭吾)を読み終えました。

文庫本で860ページ!

文庫本の厚み3センチ3ミリ!

これをたった3日間で読了!

 

この前 Stephen Kingスティーヴン・キング)の “Apt Pupil”(ゴールデンボーイ、ペーパーバック版250ページを読むのに2週間かかったのとは大違い!

まあ、ペーパーバックだと1ページ当たりの文字数が多いのと、なんと言っても原文の英語で読むのは時間がかかる!

 

ただ、日本語だからと言ってどんな本でも短時間で読み通せるかと言うとそうでもありません。

それほどこの本が面白かったからでした!

 

作者の東野圭吾氏は、数々の有名な賞を受賞している押しも押されもしないベストセラー作家。

以前から名前は知っていて、また、とても面白いと知人からも聞いたこともありました。

それでも今まで手に取ることはありませんでした。

 

というのも、ミステリーというジャンルがあまり好みでなかったからでした。

無理やり人を殺して事件を仕立て、すぐには読者に犯人が分からないようなストーリーでヤキモキさせ、最後にやっと謎が解けてメデタシ・メデタシ、というのに興味が持てなかったのでした。

 

今回も通常だったらこの本を手にすることはなかったと思います。

読むにいたったキッカケは、知人の家に行ったときでした。

帰る間際にふと、人にもらったんだが読む時間がないのでよかったら読んでみないか、と分厚い文庫本を渡されました。

彼はあまり本を読む方ではなかったので回してくれたのでした。

 

なんとなく持ち帰った本をあまり気乗りなく読み始めました。

案の定、4ページ目で殺人現場が現れ、刑事が付近の聞き込みを開始します。

やれやれ、と思いながらも、文章の読みやすさと表現のうまさについ惹かれスラスラ読み進みました・・・

 

しだいにストーリーの展開にグイグイ引き込まれていくのを感じました。

まるで登場人物の一人の女性の魔力を秘めた眼差しに魅入られたかのようでした・・・

 

読み進むにつれ、新しい登場人物や新しい場所・時代設定が次々現れますが、それらが巧妙に事件とつながっていて、事件の様相がベールを一枚一枚はがしていくように少しずつあらわになっていきます。

ここまで来ると、もうページをくる指を止められません!

今まで東野圭吾作品を読まなかったのは単なる「食わず嫌い」だったのか?

 

すべて読み終えた3日後思ったこと。

Stephen Kingスティーヴン・キング)の “Different Seasons”(恐怖の四季)の残りの秋編・冬編を読んだ後、東野圭吾作品を集中して読んでみようか・・・

 

次はいよいよ秋編 “The Body”(スタンド・バイ・ミー)!!