定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

大西順子 と「ラプソディー・イン・ブルー」


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www.youtube.com

昨夜、YouTube を開くと「あなたへのおすすめ」がズラッと表示されました。
ノートパソコンやタブレットの案内に混じって、ガーシュウィンラプソディー・イン・ブルーが入っていてオヤっと目を引きました。
たまにジャズピアノを YouTube で検索するからかなと思いクリックしてみました。

 

さわやかなバイオリンの音色が奏でられ、オーケストラの演奏が始まりました。
指揮者は、有名な小澤征爾氏です。
指揮者の近くに、普通の日本のオーケストラでは見慣れない人たちがいます。
黒人のベーシストとドラマー!
ピアニストの女性も、クラシックのピアニストと雰囲気が違っています。
テロップ:大西順子」!

 

なつかしい名前です!
二十数年前、彼女のデビューアルバム「WOW(ワウ)」をどういうキッカケからか忘れましたが、買って繰り返し聴きました。
日本人離れしたネイティブのような感覚を備え、ジャズ特有の不協和音を叩きつける演奏に圧倒されたのを覚えています!

 

その後、あまり聴かなくなり、彼女も引退したようなことを耳にしていました。
ネットをググってみると、やはり彼女は2012年に引退していました。
YouTube の演奏は、2013年です。
引退した彼女が、どうしてその翌年に演奏しているのか?

 

クラシックにもジャズにも造詣の深い作家村上春樹氏は、小澤征爾氏と音楽について対談し、本も出しています。
2012年、ジャズピアニスト大西順子氏を高く評価していた村上春樹氏は、彼女の引退公演に小澤征爾氏を招待しました。
すべての演奏が終わり、最後に大西順子氏が引退のあいさつをしたとき、突然、客席の小澤征爾氏が立ち上がり、「おれは反対だ!」と叫んだそうです!

 

翌2013年、小澤征爾氏が、長野県松本市で行われるサイトウ・キネン・フェスティバルへの参加を大西順子氏に呼びかけ、引退を理由に断る彼女を説得し、「一夜限りの夢の共演」が実現したのでした!
一時は引退した大西順子氏は、一昨年、復帰を果たし再びジャズ界で活躍しています・・・

 

YouTube の熱い演奏を聴いたあと、オンボロピアノに向かう初冬の夜!!