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定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

英語について −はじめての洋書−

 

Animal Farm: The Illustrated Edition (Penguin Modern Classics)

Animal Farm: The Illustrated Edition (Penguin Modern Classics)

 

  わたしは、「団塊の世代」の最後の世代にあたります。

 団塊の世代では、中学校1クラスに50人くらいいて、クラスも1学年で18組の学年900人という人数で、今では想像もできないくらい校舎のなかはどこも過密状態でした。

 たとえば、自分の席がクラスの一番後ろの列になったとき、授業中、イスに座ったまま後ろに体重をかけて後ろの壁にもたれていてもまったく目立たないくらいギッシリすし詰めの状態でした。

 休憩時間中も運動場や廊下は、人、人、人で一杯で、その中でソフトボール(サッカーはまだ一般的でなかった)をやったりしていて、よくケガをしないものだと、その当時も感心しました。

 

 英語は今では小学生のときから学校で習いはじめますが、当時は、当然中学生になってはじめてABCを覚えました。

 中学1年の担任が英語の先生だったこともあって、授業中、先生の英語の説明をわりあい熱心に耳を傾けていました。

 1年生の学年のあるとき、先生がふとこういうことを口にしたのでした。

 「英語の本は大阪駅前にある”アサヒヤ”という本屋で売っていて、学生のときに買いに行きました。」

 そのとき、わたしは和歌山市内に住んでいたのですが、遠い遠い大阪の本屋が朝日のように輝いていて(”アサヒヤ”からのイメージ)、そこにまだ見ぬ異国の香りをただよわせた英語で書かれた本がたくさん書棚に飾られている、いつかはそこに行ってその本を買い自分の宝物にしたい、と強く思いました。

 先生が、”アサヒヤ”の話しをしたのは、その時だけのほんのひとことだったのですが、その後、その言葉はわたしの胸で燃え続けました。

 ”アサヒヤ”とは、もちろん「旭屋書店」のことで、大阪駅前の今はヒルトンホテルのあたりに当時、木造2階建ての本店があり、洋書はその裏側の別館に置かれていました。

 いつかは行って洋書を買いたいという思いは、5年後の高校卒業後、大学入学前の春休みに遂げられました。

 英語に興味を持っていた友人2人と一緒に和歌山から大阪への電車に乗り、念願の”アサヒヤ”の前にたどり着いた時のうれしさは、それから47年経った今でも忘れることができません。

「夢の世界」をさまようように洋書の間を歩き回り、やっと「宝物」を手にしました。  その時買ったはじめての洋書は、George Orwellの"Animal Farm" (動物農場)と Somerset Maugham の"Of Human Bondage"(人間の絆)の2冊でした。

 「動物農場」の方は、内容も英語もやさしくページ数も少ないので、辞書を引きながらも楽しみながら読むことができました。

 「人間の絆」の方は、内容は複雑でページ数も多く、英語もやさしくはなかったので、読み終えるのに数年かかりました。

 そして、その後次々と洋書を読んでいくことになりました。

 

 「夢の世界」だった「旭屋書店本店」は、その後、大阪駅前の木造店舗から御堂筋に面した高層ビルへと移転されました。

 そして、その本店店舗も平成23年12月末閉鎖されました。