またまた長~い長~い「受難の夏休み」が始まりました!
小学生の孫たちにとっては「うれしいうれしい夏休み」なんですが、同居のジーちゃんにとっては毎年の受難の季節がやって来たのです・・・
みんなそれぞれの用で学校やあちこちへ出かけた後の静かな家の中、本を読んだり音楽を聴いたりブログを書いたり、ジャズピアノを練習したり・・・
夏休みが始まると、家の中が遊園地のようなさわがしさ、何も手につきません!
これこそ、受難の「夏物語」?
いえいえ、今回読んだのは川上未映子氏の「夏物語」なのです。
川上氏の作品を読むのは初めてでしたが、しばらく読み進むとその文章のリズムのトリコとなりました。
全編、特に会話部分で大阪弁がいたるところに出てきます。
大阪弁は日頃日常的に使っている言葉なので、どうしてもよそよそしく感じてしまう標準語と違い、ストレートに心に響いてきます。
物語の世界が自分のごく身近に繰り広げられる日常世界とピッタリ重なり合う気がするのでした。
物語では、かなり深い問題が取り上げられていますが、主人公の身の回りの細々した事柄や主人公が足を運ぶ町の様子や通りの描写なども印象的でした。
なにより、目で文章を追っていてとてもとても気持ちが良いのです(カンファタブル)!
この気持ちの良さは、最近読んだものでは村上春樹作品を読んだ時以来でした。
そういうわけで、本のカンファタブルな「夏物語」とわたしの受難の「夏物語」は同じ夏でも似て非なるもの!
今も、孫たちはショッピングモールの映画館で「トイストーリー4」を見ている間、こちらはスタバでこのブログをシコシコ打ち込んでいるのでした・・・
酷暑の夏を快適に、カンファタブルな「夏物語」!!