今朝から、各キー局の情報バラエティ番組では、昨日の参議院選挙の自民党圧勝についていっせいに報道・解説がなされています。
その中で、面白い!と思った解説に、次の内容のものがありました。
・・・全国32の「一人区」を制した結果は、自民党候補21:野党統一候補11でした。
この両陣営の制した地域を日本地図上に色分けしてみますと、「自民党陣営」は主に西日本、「野党統一陣営」は主に東日本に分かれます。
これは、歴史上のある対立した陣営、すなわち、維新前夜、戊辰戦争で戦った「長州藩・薩摩藩などの官軍陣営」と「会津藩・桑名藩・奥州各藩などの幕府軍陣営」にそっくりなのです!
自民党総裁、安倍総理は、言わずと知れた山口県(長州藩)出身で、「官軍陣営」です。
幕末・維新の政治対立は、150年経過した現代の政治構造にも今だにその痕跡を残しているのでしょうか・・・
「岩倉使節団という冒険」(泉三郎)を読みました。
明治が始まって4年目、日本のこれからの枠組みを構築し、進路を定めるため、主だった政府の要人を含む100名を超す大人数で、1年9ヶ月の長きに渡り、欧米各国を訪問しました。
訪問した国は、アメリカ・イギリス・フランス・ベルギー・オランダ・ドイツ・ロシア・デンマーク・スウェーデン・イタリア・オーストリア・スイスの実に12カ国。
わたしは、この本を読んで、明治になったばかりの頃、これだけの規模、これだけの期間、使節団を派遣していた、というのをはじめて知って驚きました!
幕末の戊辰戦争に勝利した「官軍陣営」は、欧米各国を訪問する中で、社会・法律・経済・工業・教育・学芸・軍備などの基礎を精力的に吸収し、帰国後、それらを国造りに活かし、新しい時代を構築していきました。
一方、その裏には、今の時代にも続いている、「もうひとつの陣営」がたどった、日の当たらない歴史もあったのでしょう・・・
日の当たらないもうひとつの歴史を探れ、 Chromebook !!