定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

ストラディバリウス と iPad Pro 2018

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上の写真は、iPad Pro 2018 にインストールしたアプリ SideBooks で、新聞の切り抜き記事を集めた電子版スクラップブックを開いているところです。
ページをめくったところは、平成22年6月8日の日経新聞に掲載されたヴァイオリニスト千住真理子さんのインタビュー記事です。

 

iPad Pro 2018 で操作すると紙のようにページがめくれ、拡大縮小もなめらか、思いのままですっごーく便利!
一度 iPad Pro の画面に指が触れたときのヌルヌル感を経験すると、もうほかのタブレットには移れなくなってしまう!
繊細な画面は超キレイ、4つのスピーカーから流れる音は超クリア、強力な磁石で Smart Keyboard Folio にガッチリ固定され iPad Pro 2018 はキャパをフルに発揮!

 

電子版スクラップブックは、自前で PDFファイルにして作っていました。
まず、これと思った記事をハサミで切り取り、プリンターのスキャナー機能を使ってPDFファイルにします。
次に、iMac のアプリ「プレビュー」で前に作成した PDFファイルに新しいPDFファイルを追加し、次々とスクラップブックのページ数を増やしていきました。

 

最近では、iPhone で記事を撮影し Evernote に送るようにし、記事を切り抜いてスキャンしたりPDFファイルに追加する手間を省いています。
Evernote の「新聞」というタグをタップすればそれまでストックした記事がサッと一覧できて便利だからです。

 

8年前にこの記事をスクラップしようと思ったのは、あの世界的に有名なヴァイオリンの名器ストラディバリウスを千住真理子さんが持っていることに注目したからでした。
そして、先日 iPad Pro 2018 を手にして久しぶりで SideBooks でスクラップブックをめくっているとこの記事が目にとまりました。

 

興味を持ってネットで千住真理子さんとストラディバリウスについてググっていると、千住真理子さんのお母さん千住文子さんが「千住家にストラディバリウスが来た日」という本を出しているのを知りました。
2005年に発行された本で図書館にあったのでさっそく借りて読みました。

 

日本画家・作曲家の兄二人とバイオリニスト真理子さんの千住三兄弟の母親として、子供たちの教育や進路に喜んだり悩んだりする様子が愛情豊かに描かれていました。
そして、ストラディバリウスが千住家にやって来た経緯もくわしく書かれ興味深く読みました。

 

ストラディバリウスが千住真理子さんのところにやって来たのは、単に新しい楽器を買ったということだけではなくて不思議な因縁によるものだったのでした!
まだ、千住真理子さんがストラディバリウスのことなんか、手に入れることはおろかまったく気にもかけていなかった20年ほど前のこと。

 

寝たきりで介護を受けていた真理子さんのお祖母さんがある日唐突にベッドでつぶやいたそうでした。
「真理ちゃん・・・あのバイオリンのストラディバリウス・・・ヨーロッパのどこかに隠れてるのよ・・・今にきっと、ここへやって来る。待っていてね」

 

それから20年が経過して、その言葉どおりスイスの大富豪が亡くなった時、ストラディバリウスをひそかに隠し持っていたことがはじめて世に知らされました。
そのとき、たまたま真理子さんの知り合いの楽器ディーラーが別の要件でスイスを訪れていて真理子さんに電話で伝えたそうです。
稀少で高価なストラディバリウスなんか自分には関係ない、と思った真理子さんでしたが、ひと目見るだけでもとその時伝えました。

 

ストラディバリウスは、300年前のイタリアで作られた稀少な名器だけあってその値段も法外なものです。
億単位は当然ですが、オークションにかけられると桁がまた一つ上がってしまいます!
とてもとてもそんな額は揃えられません。
また、ヨーロッパにはストラディバリウスを欲しいと思っている大富豪や演奏家がたくさんいます!
どうころんでも手に入れることはおろか日本に送られてきて一目見ることすら夢のまた夢なのでした。

 

そんな不可能だらけの中、そのストラディバリウスは日本に送られて来て、ついには千住真理子さんのものとなるのでした・・・

 

iPad Pro 2018 は IT機器のストラディバリウスやで〜!!

 

 

 

「半島を出よ」と 福岡地図上の毒カエル

半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)半島を出よ〈下〉 (幻冬舎文庫)

「半島を出よ」(村上龍)を読み終えたところです。
上下巻900ページの長編にもかかわらずグイグイ惹きつけられ、特に下巻に入るとこの先どうなる、どうなる?と気にかかりどんどん読み進めることになりました・・・

 

今年の初め頃から村上春樹の作品を集中的に読み始めほとんど読んでしまった後、こんどは同年代の村上龍の作品を読み始めました。
初期の小説を読んだ後、前から気になっていた「半島を出よ」を読んでみようと思いました。

十数年前に発表された作品で、北朝鮮が九州福岡を侵略する物語ということくらいは知っていました。

 

十数年経った今もなお、いや前よりもいっそう核開発を進め日本のみならず世界の脅威となっている北朝鮮
いったん読んでみようと思うといろんな興味が一挙に湧いてきました。


●その現実に存在する脅威の国、北朝鮮の日本(福岡)への侵攻を小説としてどのように描いているのか?
●その侵攻に対し、日本や福岡はどのように対処したのか?
●小説ではどのような決着をつけているのか?

 

読み始めると、まず、そのスケールの壮大さに驚きました!
いろんなことが国をまたいで実に詳しく書かれていました。


北朝鮮の政治組織や民衆の暮らしの実情。
●日本の政府官邸や地方(福岡)組織の実態。
●物語の中で効果的に使われる建築・生物・武器弾薬のマニアックな詳細。
・・・・・

 

いったいどれだけのスタッフで、どれだけの資料を集め、どれだけのアドバイザーの説明を聞き、どれだけの時間をかけたのか?

 

上巻は、主に仮想事件とそれに対する日本政府の反応・対処などが詳細に渡って描かれています。
危機に対し優柔不断で曖昧な議論に終始し確固とした決断を行いえない政府の対応は、この小説が発表された6年後の東日本大震災原発事故で苦悶する官邸の姿を先取りしているように見えます。

 

下巻は一転して、決断できず危機の進展を見守るだけの不甲斐ない中央・地方組織に代わり、普段は社会の片隅に押しやられているマイノリティーが集結し、思いも及ばない行動で事件の解決を迎える、という胸のすくようなエンタメ的な内容となっています。

 

脅威と脆弱性の象徴(表紙デザイン)
福岡地図上を這う毒カエル!!