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定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

「知の教室」と「外務省のラスプーチン」

読書 語学

知の教室 教養は最強の武器である (文春文庫)

 小学校が春休みになりました。

孫たちは4月の始業式までずっと休みで家にいます。(当分あわただしい毎日が続くのだッ!)
今日も孫たちを連れてショッピングモールに来ています。
ドラえもん」の映画を見に来たのです。
わたしは、ひとり別行動で、「スタバ」でコーヒーを飲みながらブログを入力しています。

 

この店に入る前、書店で面白そうな本がないかと見回っていると、ある文庫本が目に入りました。
「知の教室」(佐藤優)です。
これまでこの著者の本を数冊読んでいますが、いつも「知の巨大さ」に圧倒されます。
外務官時代に赴任した崩壊前のソ連を描いた「自壊する帝国」、鈴木宗男事件に絡む背任容疑で逮捕された経緯や取調室での尋問内容を描いた「国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて」など、時系列に沿って事件や物事の細部を正確に記憶しているのには、驚くばかりです!

 

佐藤氏の著作からの印象としては、知力に長け、どんな状況でも沈着冷静で激することがなく、また、決断力と行動力を兼ね備えていて、さらに、頑丈そうな体格も相まって、本人は不本意なのでしょうが、一時期マスコミで呼ばれた「外務省のラスプーチン」のイメージがピッタリハマっているように思われます。

 

佐藤氏の多才さのなかでも、特に、外国語、それもロシア語!に堪能なのに敬服します。
学生時代、ロシア語をかじってみようと思ったときがありましたが、見事、3日で敗退しました!
まず、ローマ文字と形の違う、はじめて眼にするキリル文字でほとんどやる気をなくしました!
次に、母音の多い日本語と異なり、子音が多いことから、発音が非常にむずかしいのに参りました!
わたしの感じでは、母音が多く日本人にとって発音しやすい西洋言語の順は次のとおりだと思います。
スペイン語・イタリア語→フランス語→英語→ドイツ語→ロシア語
トドメとして、複雑な性別変化・格変化などの文法を眼にして沈没!

 

語学のほか、神学、経済学、それに、現実の外交官経験に裏付けられた政治学などに詳しく、また、息抜きとして数学ドリル(数Ⅰ~数Ⅲ)の問題を解くというのには恐れ入るしかありません!
まだ「知の教室」を読み始めたばかりですが、読み進むにつれてますます圧倒されることでしょう・・・

 

圧倒されながらもみなぎる力で勇気づけられる佐藤氏著作の数々!!

 

 

 

「音の記憶」とジャズピアノ

読書 音楽

音の記憶 技術と心をつなげる

書店に入ったとき、店頭に平積みされている本の表紙に目が行きました。
端正な女性がピアノの前に座り、微笑みを浮かべてこちらを眺めています。
けばけばしい本の装丁が多い中、モノクロを基調にしたシックなデザイン。
手前のグランドピアノの黒と女性の白い服。
本のタイトルは「音の記憶」。
著者名を見ると、小川理子パナソニック役員・ジャズピアニスト。

 

心の中で、「あッ、あの人か!」とつぶやきました。
十年以上前、何かの媒体で、パナソニックに勤めているジャズピアニストという紹介文を読み、変わった経歴の人だと興味を持ち、CDを買ったのを思い出したのでした。
あれからキャリアを重ね、なんと大企業の役員にまで登りつめていたのです!

 

なつかしく思いながら一気に本を読み通しました。
以前は、プロのスポーツ選手が、企業でスポーツに励むかたわら、お茶を濁す程度の仕事をするのと同じように思っていたのが、この本を読んでその考えがひっくり返りました!
「仕事もピアノも中途半端」という社内の声に奮起し、「二足のわらじ」をまっとうすることを常に念頭に置いていたのでした。

 

著者は、「信念の人」であり、「ぶれない人」です。
母親の胎内にいた頃聴いたと思われる童謡(「赤い靴」「春よ来い」)をずっと覚えていました。
著者の歩んできた道は、タイトルにもなっている「音の記憶」を追い求め、それに対する思いを成就することだったように思えます。
自分の意志、それに偶然の出会いもあったものの、「音の記憶」を原点にして、様々な音響関係のプロジェクトにたずさわり、それらを達成し、また、プロのジャズピアニストの道も歩んできました。
十数枚出したCDの中に、著者の原点「赤い靴」も入っています!

 

われわれ団塊の世代が若かった頃、パソコンはまだ出ていなくて、オーディオ機器が、若者が欲しいものの一つでした。
安くはない買い物なので、買う前に月刊・週刊のオーディオ雑誌を熱心に読みました。
その中に、大手オーディオ機器のブランド名「テクニクス」があり、一世を風靡しました。
その後、ビジュアル機器やIT機器の隆盛で市場が縮小していき、ついには「テクニクス」も2010年に生産終了となりました。
テクニクス」終了を惜しみ復活を望む声は国内外で拡がり、そして、2014年、役員となった著者が「テクニクス」復活プロジェクトを託され、成し遂げるに至ったのでした・・・

 

ジャズピアノを通じて限りない音の世界を探求しよう!!