定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

「比ぶ者なき」と「歴史の謎」


スポンサーリンク

比ぶ者なき (中公文庫)

馳星周氏の「不夜城」三部作。

先日、ハラハラワクワクしながら読み終えた新宿歌舞伎町を舞台にしたバイオレンス・ストーリー!

 

今回読んだのは同じ作者の「比ぶ者なき」。

その内容は、ナント、今から1300年前飛鳥時代の権力闘争ストーリー!

 

現代バイオレンスを書き慣れた作者がはじめて歴史ものに挑戦した意欲作!

最初は、「どんなんかな~?」と、少し戸惑う気持ちで読み始めたのでした。

でも、読み進むにつれ「ヤッパ、ハンパなくオモシロ~イ!」

500ページ余りもあっという間に完読・・・

 

 

氏の文章はいつもながら、短く、歯切れ良く、テンポ良く、気持ち良く読み進む!

おまけに、この本のテーマが興味深く面白い!

 

それは、現代まで歴史の真実と長く思われていたことがひっくり返ってしまう学説に基づいて、ストーリーを組み立ているからなのです・・・

 

奈良時代に完成された重要な歴史書日本書紀」「古事記」。

実は、これらは、藤原不比等が、藤原一族の子々孫々に至る繁栄を願って恣意的に作らせたものである、というのです!

 

さらに、歴史上有名な「聖徳太子」は、藤原一族にとって目障りな蘇我馬子の功績を消すため、作り上げられた実在しない人物!というのです・・・

 

 

何度もお札に印刷された聖徳太子の謎!!