定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

「スローカーブを、もう一球」と「熱血高校野球」


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スローカーブを、もう一球 (角川文庫)

図書館がまだ本格稼動とならない今、何か読み物をと自宅の書棚をあらためて眺めてみました。

実は、先日図書館から借りた本があったのですが、何百ページにもわたって小さな字が余白もなくびっしり敷き詰められているのを見て、ケイエン!

 

 

本棚を移動する視線は一冊の文庫本の背表紙の上でストップ。

スローカーブを、もう一球」(山際淳司

確かに読んだ記憶はあるものの、かれこれ20年以上も前なので中味はほとんど忘却のかなた!

 

 

目次を見ると、野球を中心としたスポーツ関連のノンフィクション短編集。

この本を買ったのは、有名な「江夏の21球」が含まれていたから。

今でも覚えているのはこの1編だけ。

今回、シニアになって読み直してみて、あらためて面白く思ったもの。

「八月のカクテル光線」

 

 

今年はコロナで惜しくも中止となった高校野球の過去の熱血試合と選手を追ったノンフィクション。

1979年夏の甲子園箕島高校星稜高校

延長12回と16回の裏の箕島高校の攻撃。

1点ビハインドで無得点に終われば敗者となってしまう絶体絶命の瀬戸際で、どちらもホームランで切り抜け、さらに、当時の最終回、18回の裏に得点し劇的な勝利を得た箕島高校

 

 

今ではアンビリーバボの「真夏18回の死闘」を戦った両チームの中、体調不良をおして参加した選手がいた。

箕島キャプテンは、前日まで39度の高熱を出して寝ていた。

当日の朝、熱が少し下がり、本人のぜひ出たいという意向で試合に出ることになった。

回が進むにつれ、セカンドを守るキャプテンは熱が上がるのを感じ、フラフラで立っているのもやっとのこと。

セカンドに転がって来たボールも見えなくなり・・・

 

 

この試合で劇的な中にもさらに劇的だったのは、16回裏!

1点ビハインド、ツーアウトランナーなし。

最後となるかもしれない箕島バッターは、1塁側にファールフライを打ち上げてしまう。

星稜1塁手はフライを追いかけグローブを差し出す。

ボールがグローブに収まればゲームセット、箕島の負け・・・

 

 

ボールを追いかける星稜1塁手、グローブを差し出したとき人工芝に足が引っかかり転倒!

ゲームセットとならず単なるファウルに終わる。

その直後、それまで一度もホームランを打ったことがなかった箕島バッターが同点ホームランを打つことになるとは・・・

 

 

今年中止の高校野球、熱血試合を文庫本で!!