3年前、最年少棋士として彗星の如く現れ、あれよあれよと言う間に七段に駆け登った藤井聡太七段!
今、二転三転し白熱した棋戦を見終わったところ・・・
藤井七段をテレビで見たのはずっと前。
すでに高校生になっていたはずなのに強く印象に残っているのは、まだ顔つきにあどけなさが残る四段に上がったばかりの中学生の姿。
藤井七段の将棋の特徴は、AI(人工知能)を練習に取り入れているせいもあるのか、それまでの常識や定跡をくつがえすような奇抜で思いもよらない指し手の連続。
さらに、詰将棋の大会でも優勝5連覇を誇る読みの早さ・正確さを武器に、序盤・中盤で不利であっても終盤で逆転し勝ち切るという名勝負の数々。
今日の棋戦は藤井七段の先手で始まりましたが、千日手で先後を入れ替えての後手で指し直しとなりました。
息詰まる互角の序盤・中盤・・・
と、藤井七段が攻撃を仕掛け一歩抜け出す形となり優勢!
そして、あれよあれよと見ている間に双方の王駒の囲いがさみしくなり、一挙に終盤に差し掛かりました。
攻撃の手を緩めない藤井七段!
藤井七段の頬は微かに赤みをさしています。
一方、藤井七段の猛攻を受けながら、久保九段の方はいつものように落ち着いた眼差しで盤上を眺め、静かな手つきで駒を進めています。
穏やかな青空の下、静かな湖面をさわやかな風が吹き抜けていくよう・・・
盤上はすでに最終局面!
はたして藤井七段が久保九段を詰ますのか?
そうすればもちろん藤井七段の勝ち!
詰みを逃せば久保九段の勝ち!
せわしなく駒を盤外に落とした藤井七段は、落ち着いた不動の久保九段を前にして、あと一歩のところで力尽きてしまったのでした・・・
白熱する天才の動と静の戦い!!