「ナミヤ雑貨店の奇跡」(東野圭吾)を読みました。
読もうと思ったキッカケは、最近同じ作者の作品を2作読んで面白かったのがひとつ。
また、この作品を選んだのは、作者名でネットをググっている時2年前に映画化されていたのを知って興味を持ったからでした。
映画化されていたからといって、ネットであらすじや予告編ビデオを前もって見たりしませんでした。
いつもそうですが、事前知識はできるだけ入れない方が、読む場合意外性があって面白いのです。
前もって知っていると読んでいる時の驚き感がなくなります。
このあとどうなるのだろうという、ハラハラドキドキがたまらないのです!
「ナミヤ雑貨店の奇跡」は、時空を超えて現在と過去が交錯する不思議な物語です。
読み進んでいくと、章をいくつかに分けてそれぞれ新たな物語が始まります。
最初は短編を集めたものかなと思いましたが、それぞれがメーンストーリーとしっかり組み合わさっていて、物語をいっそう奥深く味わい深くしています。
こういう複雑なストーリーをよくも考えられたものだと、単純に驚くばかり!
それでいて、SFにありがちなプロット優先で感情移入できないということはなく、最後は感動にウルウルしながら読み終えることに・・・
読み終えてはじめてネットでレビューをググっていると、2年前の映画の予告編に行き当たりました。
そこでオヤッと思ったのが、登場人物の一人であるミュージシャンのセリを演じる門脇麦が歌うミュージック・ビデオ!
歌う曲は、作中に出てくる曲「再生」のために山下達郎が作った「REBORN」!
門脇麦の震えるような繊細な歌声がとっても印象的・・・