スティーヴン・キングの「書くことについて」を読み終えました。
キングの“Different Seasons”(恐怖の四季)の春編を読み終えたのは前々回ブログのとおり。
次に夏編を読み始め、この先どうなっていくのだろう?と興味しんしん英文をたどっている途中、キングの「書くことについて」というノンフィクションがあるのを知りつい寄り道をしてしまったのでした。
そう言えば、昨年のはじめ、村上春樹の「職業としての小説家」というノンフィクションを読んだ時、本や小説に対する氏の誠実で真摯な態度に魅せられ、そのあと一気に氏のフィクションをほとんど読み通すことになりました。
今回キングの物語に対する熱い考えや具体的な書き方なんかを読んでみると、ジャンルはまったく異なっていても両者に共通点が多くあるのがわかりました。
そもそも二人ともほとんど同世代、日米の団塊世代です。
「書くことについて」の中には、氏のベストセラー・ライターになるまでの半生が語られています。
その途中、彼がアル中で、さらにドラッグにまで手を出したことがあったのには驚きました。
もちろん、その後克服していますが。
全体を通して著者スティーブン・キングの熱っぽい語りに魅了されます。
本を読むこと、書くことが心底好きなんだなあという思いが読む者にズンと伝わってきます。
まるで耳元で唾を飛ばして熱く語りかける著者の息づかいが感じられるようです!
氏が自身の十代の頃、その時々夢中で読んだ作家の文体を模してごった煮のスープのような文章を綴っていたことが書かれています。
まるでジャズに魅せられた若き見習いプレーヤーが有名なジャズマンたちのフレーズをコピーしまくって演奏しているようです。
また、氏によれば、ストーリーはプロットを練って作り出すものではなくて物語の流れに沿って自然に生み出されるものなのです!
あのような奇想天外なストーリー、と言っても今のところ原作を読んだわけではなくてかなり以前テレビ映画で見た限りですが、最初からプロットを練って作り上げたのではなかったのです!
氏はこうも言っています、ストーリーは手持ちの道具を使って地中に埋もれた化石を掘り出すように、作り出すのではなく探し出すものなのだ!
これから、村上ワールドと同じようにキングワールドに足を踏み入れ、時間を忘れさまよい歩くことになるのだろうか・・・
チョー個人的なイメージ
村上ワールドがディズニーなら
キング・ワールドは U S J !!