定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

「とんでもなく役に立つ数学」と「微分」


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とんでもなく役に立つ数学 (角川ソフィア文庫)

最近の読書内容とかなり系統の違う本を読みました。
「とんでもなく役に立つ数学」(西成活裕)!
書店の店頭でパラパラめくると面白そうだったからでした。

 

数式はほとんど出てきません。
説明もわかりやすくてドンドン読み進めました。
この本は、中学生に数学の考え方を数式を使わずわかりやすく説明した講義を元に作られたものだからでした。

 

わたしは中学校では数学が得意でしたが、高校に入ると急にレベルが上がり難しくなり、高2に習った「ベクトル」「複素数」「微分」で完全につまづいてしまいました!
当時の数学の授業では、それらの数学ツールがどのように生み出され、また現実の世界でどのように役に立っているかなどの説明はなく、ただひたすら与えられた問題を解くだけの無味乾燥な授業だったので興味を失ったのでした!

 

当時から50年ほど経った今になり、時折簡単な数学の解説書を読んだりして、本当はそれらの数学ツールは面白いものだったんだということを実感しました。
そういうわけで、数学のいろんな考え方や数学が必ずしも論理一辺倒でないこと、さらに、渋滞などの現実問題を数学的手法で解決を試みる方法など、数式を使わず分かりやすい言葉で表しているこの本に興味を抱いたのでした。

 

特に、この本を読んで収穫があったと思ったのは微分の説明でした。
高校では「微分」の意味はまったく分かりませんでした。
その後、解説書などを読むとこういうことが書かれていました。

 

①「位置」を時間で微分すると「速度」になる。
②「速度」を時間で微分すると「加速度」になる。

 

上の①はまあ理解できますが②がどうしてもピンときません!
「速度」がどうして「加速度」になるの?

 

ところが、この本を読んで自分なりに納得しました!
微分」とは「微少な差違」!
「時間で微分する」とは「微少な時間当たりの微少な差違」!

 

①「微少な位置の差違」➗「微少な時間」=「速度」

②「微少な速度の差違」➗「微少な時間」=「加速度」

 

なんとか理解できるのはこの程度で、実際の微分方程式なんかの計算問題はとてもとても・・・

 

微分」=微かに分かる、
積分」=分かった積もり!!