定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

"The Goldfinch" と 膨らんだペーパーバック


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やっとのことで "The Goldfinch" (Donna Tartt)を読み終えました!
読み終えるのに2ヶ月もかかりました!
この本を知ったのは村上さんのところ」(村上春樹を読んでいて氏が面白い本だ、とほめていたからでした。
現に2014年にピューリッツァー賞を受賞しています。

 

よし、それじゃあいっそ原文で読んでみようと意気込んでアマゾンをポチリ!
数日後、届いた包を開けたとき、そのペーパーバックのボリュームに圧倒されました!
注文するときページ数はチェックしていなかったから。

 

ページ数864ページ!
ペーパーバックの厚さ4cmオーバー!
パラパラページをめくると、明らかに通常よりはずっと小さなアルファベット文字!
しかも、アメリカの小説は概してフランクな会話文と余白が多くスラスラ読み進めるのに、この本ときたらやたら地の文ばかりで余白がほとんどない!
Oh My God !

 

それでも、村上氏が推奨し、ピューリッツァー賞受賞で、しかも何週にもわたってベストセラーを続けた本だから、いったん読み始めたらその面白さで本から離れられず、残りページを惜しみながら早々に読み終えてしまうにちがいないと期待しました。
それが甘かった!

 

今までも一方的に期待し過ぎた本は、こちらの勝手に思い描いている内容が実際のものと異なり空振り三振となることが多かった!
この本も、あらかじめあらすじを読んでいなかったので、少年と母親が登場したのは意表を突かれました。
また、ストーリー展開もゆっくりでやたら説明文の多さにも閉口しました!

 

自分で勝手に期待していたのは、以前に面白く読んだ "The Da Vinci Code" (Dan Brown)のように、一難去ってまた一難と次から次へと事件が起こり、ドキドキハラハラの息もつかせぬジェットコースター的ストーリー展開でした。
ところが、真逆のなかなか進まない細かいディテールの連続!

 

読み出して、何度もう読むのやめようと思ったことか。
実際、本棚の奥へ放り込んだことも数回!
でも、一度読もうと思ったのだからここでやめてなるものか、とまた思い直し本棚から取り出すことも数回!

 

事態が急変したのは、本をなんとか6割ほど読み進んだところでした!
少年から青年へと成長した主人公が思わぬ裏社会の事件に巻き込まれ・・・
ここから物語の流れにグイグイ惹き込まれていきました!
そして、物語は一気に収束へと向かっていきました・・・

 

読み終えて改めて感慨深く眺める
ボワーと膨らんだペーパーバック!!