"Breakfast at Tiffany’s" (Truman Capote)を読みました。
どうして今頃60年前に出版されたこんな古い本を、しかも英文で読もうと思ったのかと言いますと、最近、村上春樹訳の本を原作で読んでいたからでした。
"The Great Gatsby(グレート・ギャツビー)"
"The Long Goodbye(ロング・グッドバイ)"
"Breakfast at Tiffany’s(ティファニーで朝食を)"はオードリー・ヘップバーン主演の映画でも有名です。
残念なことにわたしは今もってこの映画は見たことがありませんが。
主題歌もこれまた有名な名曲「ムーン・リヴァー」!
実は、学生の頃、この原作本(英語)に挑戦したことがありました!
映画は見たことがなかったのでストーリーは知りませんでしたが、映画のポスターから可憐なオードリー・ヘップバーンがニューヨークの宝石店ティファニーを舞台に繰り広げられるシーンを勝手に想像していました。
そして、意味がよくわからないながらもアルファベットを目で追いながら、もうすぐ現れるティファニーでの華やかなシーンを期待し、もどかしく1ページ・2ページとページを繰っていきました・・・
ところが、ところが!
タイトルにもなっているティファニーのシーンがなかなか現れないのです!
それどころか、数ページ目のところでややこしく読みづらい人名がいっぱい出てきて、また、ややこしく延々と続く「しゃべり」がいくつもページをまたぎ、早くもストーリーが何が何やら分からなくなってしまったのです!
順調に出港した船、あえなくすぐに沈没・・・
今回はその「リベンジ」でもありました!
若き日の仇(かたき)を今にして討つわけです。
江戸の仇(かたき)を長崎で討つようなものです。
出だしは案外スラスラと読めました。
そして、数ページあとの問題のシーン!
今回もあやうくつまづきそうになりました!
勝手に可憐なオードリー・ヘップバーンのイメージに重ねていた女主人公でしたが、多くの得体の知れない人物が彼女の部屋に出入りし、また、彼女の奔放で支離滅裂な話しが延々と続くことになったからでした!
その後も最後まで勝手に思い描いていたティファニーの中でのシーンは出てきませんでした!(ティファニーに言及することはありましたが)
ストーリーはそれはそれで面白かったのですが、こちらで勝手に想像していた流れとは大きく違い、そういう意味では大きく期待外れ!
まあ、勝手な思い込みが強すぎて期待外れに終わることは、国の内外を問わず物語を読むときにはよくあることです・・・
江戸の仇(かたき)をティファニーで討つ!?
- 作者: トルーマンカポーティ,Truman Capote,村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/11/27
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