"The Long Goodbye(ロング・グッドバイ)"(Raymond Chandler)を原文(英文)でやっとのことで読み通しました!
けっこう長くて途中で息が切れるほどでしたが、なんとか粘りに粘ってゴールテープを切りました!
この英書は図書館で借りたのですが、最初借りたときは10ページほど読み、
う〜ん、なんだかよく分からないな〜!
と思ってすぐに返却してしまいました。
その後しばらくして、もう一度挑戦してみよう、と思いたちました。
やってやろうじゃねーか!
もういっぺん、出てこいや〜!
再び図書館で同じ本を借りてこんどは無事読了。
この本を読もうと思ったのは、最近ずっとハマっている村上春樹氏が氏にとって最も重要な本として挙げたベストスリーに含まれていたからでした。
今回この「ロング・グッドバイ」を読んで、ベストスリーをすべて読み終えたことになります。
【ベストスリー】
①「グレート・ギャツビー」(スコット・フィッツジェラルド)
②「カラマーゾフの兄弟」(ドストエフスキー)
③「ロング・グッドバイ」(レイモンド・チャンドラー)
今やアメリカの準古典的なミステリー「ロング・グッドバイ」の主人公フィリップ・マーロウは、ハードボイルドのタフで非情な私立探偵として一般的に有名キャラクターの一人になっています。
今回読むに当たってストーリーはまったく予備知識がなく、ナイフ1本を手にして鬱蒼とした英語のジャングルを進んでいくような心細い気持ちでした!
読んでいくうち、おやッ!なんだかなつかしい感触がよみがえってきました!
リズミカルに続く短い文章!
口を挟む余地のないキッパリとした具体的な行動の描写の連続!
女々しいグダグダした心情の吐露なんかクソ食らえ!
今から半世紀近く前の学生時代、辞書を引き引き取っ組んだヘミングウェイの英語の文章とよく似ているのでした!
ヘミングウェイが切り開いたハードボイルドの世界を、チャンドラーは継承しさらに発展させました。
「ロング・グッドバイ」を読み進むと、ストーリーは次第に複雑さと面白さを増していき、ページを繰る手ももどかしいくらい!
そして、最後の最後に、
♬アッと驚くタメゴロ〜!
(古い!そうなんです。わたしは古い定年後生活者なんです!)
ロング・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-11)
- 作者: レイモンド・チャンドラー,村上春樹
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/09/09
- メディア: 文庫
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