ついに、長い、長い、長〜い物語「カラマーゾフの兄弟」(ドストエフスキー)を読み終えました!
まさか60歳代後半シニアになって、ドストエフスキーの、しかも長〜い「カラマーゾフ・・」を読み終えることになるとは!
ほんとうに、
♬ 人生って〜えええ~、不思議なものですね〜 ♪
はじめてドストエフスキーを読んだのは高校のときでした。
当時読んだのは「罪と罰」と「死の家の記録」。
どちらも暗い物語で、何かよく分からなかったのを覚えています。
後年、「罪と罰」についての評論を読み「なるほど、そういうことだったのか~」とはじめて納得できたのを覚えています。
「カラマーゾフの兄弟」も読もうとしたことがありましたが、読み始めてすぐに放棄してしまいました。
それから、本(特に文学)とオサラバした40年の会社人生があり、定年後、再び本へと舞い戻ることになりました!
当初はノンフィクションにしか関心がなかったのが、日本の歴史に目覚め、日本の歴史小説や古典文学にも手を出すようになりました。
ふとしたことから、今年のはじめ頃フィクション、それも村上春樹文学を読み始めるようになりました。
次いで、村上氏が影響を受けた世界文学にも手を広げ、そして、「カラマーゾフの兄弟」に行き着いたのでした!
♬ 人生って〜えええ~、不思議なものですね〜 ♪
今回、やはりこの長い物語の半分くらいまでは正直シンドかった!
登場人物の紹介や舞台設定の説明などが延々と続くからです。
そして、登場人物の話すセリフの長いこと、長いこと!
何ページにも渡る長いセリフを読んでいるうちに、それがセリフなのか地の文なのか分からなくなることがありました!
また、延々としゃべっているのは誰だったのかも分からなくなりました!
それは、この作品の大半をドストエフスキーは口述筆記によって書いたのも原因かもしれません。
前半のガマンの長い坂を登り終えると、ストーリーは一気に面白くなりグイグイ引っ張られることになりました!
ある忌まわしい事件が起こり、その犯人究明をめぐり物語が大きな展開を見せるからでした。
しかも、このカラマーゾフ家の兄弟たちの性格・考え方・行動の幅広さ・複雑さ!
その中で論じられる人間として普遍的、かつ永遠のテーマ!
今回、この長く暗く複雑な19世紀ロシアの物語を読み終え、充分理解できたとは思えませんが、それでも物語の展開に心を奪われ、同時に、この物語を通して単純な理性では捕えきれない、19世紀も21世紀も変わらない人間心理の複雑さ・不思議さに改めて思いを致した次第でした・・・
♬ 人生って〜えええ~、不思議なものですね〜 ♪!!