定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

「これだけは、村上さんに言っておこう」と 数々のユニークな答え


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「これだけは、村上さんに言っておこう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける330の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?

「これだけは、村上さんに言っておこう」(村上春樹)という一風変わった本を読みました。
これは20年ほど前、村上氏がホームページ上で読者からメールの質問を受け、氏がそれにていねいに答えたものです。
1週間ほど前のブログで取り上げた本「夢のサーフシティー」(村上春樹の詳しい版です。

 

一つひとつの答えがかなりユニークで、村上氏の等身大の生活や考え方がうかがい知れてチョー興味深い!
わたしが特に注目して選んだ氏の答えを列挙してみようと思います・・・

 

●外見についての質問の答え
「僕も昔から年齢より若く見られて、いろいろ困ったことがありました。でも最近はやはり年齢をかさねましたので、レストランやホテルにいっても、それなりの待遇を受けるようになりほっとしています。・・・昔はレストランで悪いテーブルにまわされるたびに、『ふん、あなたが子供みたいに見えるからいけないのよ』と妻に非難されてつらかったです。・・・」
(天下の、いや、世界のハルキさんも奥さんには頭が上がらないのかな?)

 

●ジャズについての質問の答え
「・・・僕は昔レッド・ガーランドの『Cジャム・ブルーズ』を耳で聴きながらコピーしたことがあります。むずかしかったですが。」
(ジャズの「耳コピ」してたんだ! ってことはジャズピアノも弾いていたのかな?)

 

●手書きからワープロへの切り替えについての質問の答え
「・・・僕は若い頃から、作家と言えば、砲弾の音が聞こえるスペインの小さな街のカフェで、ぱたぱたと一心不乱にタイプライターのキーを叩いているヘミングウェイの姿を思い浮かべていました。だからキーボードを叩いて小説が書けるようになって、すごく嬉しかったのです。・・・」
ヘミングウェイの姿に自らを重ね合わせるイメージ豊かな村上氏!)

 

●ロシア小説についての質問の答え
「・・・次は『戦争と平和』に行きましょう。・・・僕は三回読みましたが。」
(氏は一時19世紀ロシア小説に夢中になったことがあるそうで、『カラマーゾフの兄弟』も三回読んだそうです!)

 

●大学時代の友人についての質問の答え
「僕は大学ではほとんど友だちは作りませんでした。・・・早稲田大学のクラスで、親しい友だちになったのは二人だけで、どっちもなかなか素敵な女性で(と少なくともそのとき僕は思った)、ひとりはたしかに今のうちの奥さんです。べつに『根暗』な青春でもなかったと思いますけど、もう一回やりたいとは思わないです。」
(孤高の青春を送っていたんですね!)

 

長髪を風になびかせジャズ喫茶に向かう若き日のハルキ・ムラカミ!!