定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

インバウンド と 奈良の変貌


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今日はゴールデンウィークの「こどもの日」なので、孫たちに鹿を間近で見せよう、ということで奈良へ行ってきました。
奈良はほんとうに久しぶりで、かれこれ三十年ほど前まではちょくちょく訪れていました。
観光地の筆頭格の京都とは異なり、派手さのないしっくりと落ち着いた味わいを感じさせる古都、というイメージでした・・・

ところが、ところが!
何十年ぶりかで訪れた奈良のイメージは、古い殻を脱ぎ捨て一新していました!
近年日本に押し寄せているインバウンドの波は、京都に次ぐ古(いにしえ)の都を見逃すはずがありません!

 

今日孫たちを連れて訪れた、猿沢の池、興福寺東大寺やその周辺は、まるで大阪の繁華街を歩いているようでした!
通りを歩きながら耳にした異国の言葉は、英語、中国語、韓国語、フランス語、ロシア語・・・

 

さらに、輪をかけて驚いたのは、殺到する観光客に対する奈良の対応でした!
以前は、ひなびた味わいだった通りが、オシャレな店が並ぶ小奇麗な通りに大変身を遂げていたのでした!
一瞬、京都の通りを歩いているような錯覚を覚えたほどでした!
昼食をもとめて行き当たりばったりに入った小さなお店でも、手頃な値段で見栄え良く味良く、また、おそらく誰も気にしないのでしょうが、BGMのジャズが料理に劣らず美味しく、心地よく店を後にしました・・・

 

以前は、東大寺の境内も観光客が今ほど多くなく、多数の鹿がせんべいを求めてうろついていました。
今日のようなゴールデンウィークには、観光客が有名な大仏を納める東大寺に殺到するので、境内にはほとんど鹿の姿はありませんでした。
孫たちも鹿を見つけると鹿せんべいを手に喜々として寄っていきましたが、大勢の観光客から差し出された鹿せんべいで腹一杯なのか、顔を背けてイヤイヤをしていました・・・

 

オシャレな今風の古都へと変貌した奈良に拍手を送る一方で、また、何十年か前のちょうど「崩れた土塀」のような味わいの古(いにしえ)の都へのなつかしさを求める気持ちも残っているのです・・・

 

山を背に雨にけぶるかつての奈良は墨絵の世界!!