定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

ジャズピアノ と YouTube


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最近よく YouTube でジャズピアノの演奏を視聴します。
それもプロ級の演奏ではなく、できるだけ初心者級の演奏を選びます。

 

なぜって?
プロ級だと自分のレベルとあまりにもかけ離れているので、ぜ〜んぜん参考にならないから!
ただ、ジャズピアノを始めてまだ1年という人でも、それまでクラシックピアノかそれとも他の楽器を練習していたのか、みんなかなり「うまい」のです!

 

そもそも YouTube にアップしようと思う人は、自分の演奏に自信を持っている言わば「上手組」(じょうずぐみ)の人たちなのでしょう。
その背後には、わたしのような「下手組」(へたぐみ)のサイレント・マジョリティーが一杯ひしめいている、と想像して自分を慰めています・・・

 

前にもブログに書きましたが、五十歳代になってはじめてピアノに手を染めました。
動機は、来るべき老齢化に備えての「ボケ防止」「趣味の充実」でした。
指と頭を継続的に訓練していれば、脳の活性化につながりボケにくくなるというのが一般的な定説です。

 

また、二十歳代から好きでよく聴いていたジャズを、より詳しく知りより深く味わおうとジャズピアノに決めたのでした。
人に習うのはあまり好きではなかったので、独習することにしました。
さっそく教則本を買ってきて、少しずつ読んではピアノの練習に励む毎日が始まりました・・・

 

こうして数年が経ちました。
ジャズピアノのデキはどうなったのでしょうか?
まあまあソコソコ!とも言えるし、まだまだゼンゼン!とも言えます。(ドッチヤネン?)
楽譜どおりにはなんとか弾けてもアドリブはムリッ!というレベルなのです。

 

教則本で読む「ジャズ理論」は、とてもとてもむずかしく一筋縄では理解できませんでした!
もともと「ジャズ理論」とは、それこそ「噴出する感性の躍動」として生まれてきたジャズをなんとか体系化しようとして後付(あとづけ)でひねり出してきたものだから、理論を覚えれば「ハイ出来上がり!」とはとうていいきません!
粘液でおおわれヌルヌルしたウナギのように、捕まえても捕まえてもヌルリヌルリと手から逃げ出してしまいます!

 

こういうとき、他の諸事情もあって、数年間まったくピアノに触れない時期が続きました。
ほんとうに覚えるのは長い時間がかかりますが、忘れるのはスグッ!
それまで楽譜どおりに指使いを丸暗記していたいくつかの曲もその間にすっかり忘れてしまいました!

 

その後、定年後生活者となりある程度余裕もできたとき、再びジャズピアノに向き合ってみようと思いました。
こんどは視点を変えて「理論」よりも「ピチピチ生きている音楽」を重視することにしました。
そして、やっと最近、ジャズのキーポイントは、日本人になじみの薄い「裏拍」だと実感するに至りました!(遅い!)

 

アドリブなんかにはまだまだ手が届きませんが、それでも「裏拍」を意識しながらあせらず地道にジャズを聴いたりフレーズを弾いたりすることが、いつかはジャズのコア(核心)にたどり着ける道なのではないかとひそかに期待しています・・・

 

YouTube の演奏速度を落として耳コピに励め!!