定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

「ぼくの読書法」と「神田神保町」


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ぼくの読書法(植草甚一スクラップ・ブック6)

前回、本棚に長く眠っていた「モダン・ジャズの勉強をしよう」を取り上げましたが、本棚にその本と並んで、同じく植草甚一「ぼくの読書法」があったので読み直してみました。

 

「JJおじさん」は、49歳でジャズに目覚めたとき、一途にジャズにのめり込んでいきましたが、小学5年生で英語を習い始め、中学2年のとき「蚊とんぼスミス」(「あしながおじさん」)をはじめて原書で読み通したときも、それからは英米の洋書を読み漁るのに夢中になりました!

 

「JJおじさん」の古本屋巡りは有名です!
今のようにアマゾンなどの本のネット販売がない頃は、洋書はなかなか手に入りにくいものでした。
洋書を手に入れるには、わずかな数の洋書店のほか、在留英米人が読んだ後処分した本を置いている古本屋を巡るしかなかったのです。
そこから、「JJおじさん」の古本屋巡りの始まりです!

 

古本屋と言えば、全国的に有名な東京の神田神保町
「JJおじさん」は、買った古本を持ち運ぶ風呂敷を携え、神保町の古本屋を歩き回ります。
一日に買う古本は、なんと十数冊!
歩き疲れると、喫茶店に入り、手に入れた古本を一冊ずつ愛でながら、コーヒーやウィスキーで喉をうるおす至福の時を楽しみます。

 

家の中は買った古本で溢れ、引っ越しを余儀なくされ、引っ越しのときに本を運ぶのに使ったのがなんと、大型トラック2台とワゴン車14台!
古本屋巡りは、東京だけに飽き足らず、横浜や名古屋にまで足を運びました!

 

わたしが、会社勤めをしていたある時期、年に数回東京出張がありました。
その頃は、「JJおじさん」はすでにずっと前に亡くなっていましたが、「JJおじさん」の通った神田神保町をぜひ訪ねてみたいと思いました。

 

業務の都合がつくときは、東京駅に着く時間を早めたり、あるいは、東京駅を出る時間を遅くしたりして、東京メトロ」で神保町へ行き、有名な古書店街の雰囲気を楽しみました!
夕方に行ったときは、古本屋は一般の書店と違って早く店を閉めてしまうので、ゆっくり古本屋巡りを楽しむ時間がありませんでした!

 

そう、そう!古本屋を回るついでに、三省堂の近くの中古レコード店でコルトレーンの中古レコードを買い、ビジネスカバンで持ち帰ったこともありました!
「JJおじさん」がよく利用した銀座のイエナ洋書店もネット販売の波にのみ込まれ、今はもうありません・・・

 

なつかしい「神田神保町」と「JJおじさん」!!