定年後のゆる〜くたのしい日々

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「How Google Works 私たちの働き方とマネジメント」と Chromebook


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How Google Works(ハウ・グーグル・ワークス) 私たちの働き方とマネジメント (日経ビジネス人文庫)

最近、IT巨大企業の Microsoft Apple の創業者の著作や伝記を読み、自分たち団塊の世代がまだまだヒヨッコだった頃、海の向こうの米国ではすでに、夜な夜なプログラミングに熱中する天才青年たちの部屋の中で、後に世界を大きく変革する萌芽が育まれていたのを知りました。
MicrosoftApple と並ぶ巨大IT企業と言えば、Google がまず挙げられます。

 

Google は、以前からGmail」「Googleマップ」「Googleドライブ」「Google日本語入力システム」などを便利に利用しています。
そもそも、今このブログを入力しているのは、Google が開発した Chromebook です!
このように、いつも身近に感じている Google プロダクトですが、いまひとつ Google について分かっていませんでした。

 

Google は、MicrosoftApple と異なり、原則、PC・タブレットスマホなどの「ハード」やアプリなどの「ソフト」の売上によって収益を得る企業ではありません。
わたしが利用しているアプリもすべて無償です!
それでいて、常に世界的にトップレベルのめざましい業績をあげています。
もちろん、Google の主な収入源は、「広告収入」というのは知っていましたが、人々の直接的な活動対象そのものである「ハード」「ソフト」ではなく、脇道にそれたような間接的な「広告」を扱って莫大な利益を得ている、というのが今ひとつピンと来なかったのでした!

 

そこで、「How Google Works 私たちの働き方とマネジメント」(エリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ)を読んでみました。
おぼつかない理解力ながら理解できたことは、Google は、従来の企業と組織や経営方針などにおいてまったく異なっている、「想定外の企業」だったのでした!

 

まだ起業してから20年にも満たない Google は、スタンフォード大学学生寮の一室で、博士課程在籍中の二人の学生によるGoogle 検索エンジンの開発から始められました。
インターネットやクラウドなどが自在に豊富に利用できる21世紀(インターネットの世紀)にほぼ誕生した Google は、20世紀の従来型の企業と様々な点で異なっています。

 

●常にユーザーが中心。
●二十世紀に学んだことのほとんどは間違っており、それを根本から見直すべき時期が来ている。
●組織は、上意下達の硬直した「縦割り型」でなく、みんなが自由に考えを言え、また、意思決定が速い「フラット型」。
●過去の需要や実績を表した「市場調査」や「プロダクト計画」などは使わない。
●優秀なソフトウェア・エンジニアをできるだけたくさん採用し、大きな自由を与える。
(無料の食事、各種運動設備からプールまで完備。子供連れ・ペット連れOK)
●仕事時間の20%を好きなプロジェクトに使うことができる「20%ルール」。
(ここから「Googleナウ」「Googleニュース」「Googleマップ」交通情報などが生まれた)
●社員(スマート・クリエイティブ)に求められる基本要件: ビジネスセンス・専門知識・エネルギー・業務遂行意欲。
・・・・・

 

今や車の自動運転システムの開発まで行っている Google は、目のつけどころが違います!
例えば、卓越した技術でGoogle 検索エンジンを開発した後、無償で提供し、利用者のシェアを広げます。
そして、検索先のサイトや各サイトのリンク数などの情報を蓄積し、大量のデータベースを構築します。
その蓄積された情報を駆使することにより、ユーザーが満足する検索結果が得られ、さらなる検索シェアの拡大につながり、同時に、ユーザーの好みに合う広告がタイミングよく掲載され、広告収入の増加へと導かれます・・・

 

目のつけどころが違う Chromebook の生みの親!!