定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

"Steve Jobs" と 稀有(けう)の天才


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Steve Jobs: The Exclusive Biography

今月中頃、スティーブ・ジョブズⅠ」を読みブログに上げました。(「スティーブ・ジョブズⅠ」と "MACHINE OF THE YEAR")
Ⅰ巻を読んで面白かったので、続きは原文(英語)で読んでみようと挑戦しました!

 

一冊にまとまったぶ厚いペーパーバック版の洋書では、訳本のⅡ巻に当たる部分は260ページあります。
ありが行列を組んでいるとしか見えない細かいアルファベットの並びは、最近老眼が進む眼にはとても厳しく、老眼鏡が離せませんでした。
少々知らない単語が出てきてもできるだけ辞書を引かず、文章は後戻りせず、前から順に節や句ごとに「まとまったかたまり」で理解するようにして、速く読むことを心がけました。

 

それでも、読み終えるのに2週間かかりました。
小説ではないので会話文がほとんどなく、説明文がページを隙間なくびっしり埋めつくし息が詰まるようです!
最初のうちはなかなかページが進まなかったのが、読み進むに連れて徐々に文章のリズムに乗ってきて、それに、iPhone iPad 開発のいろいろな興味深いエピソードが現れたりで、最後の日なんかは一気に80ページも読み切ってしまいました!

後半部のはじめでは、ジョブズは、自分が興したアップル社を追われた後、新しい会社を興し、教育機関向けに NeXT というワークステーションを開発しました。
当時、わたしは、月刊誌「アスキーなどで NeXT に関する記事を読んでいましたが、1台100万円以上もする高価な代物にはとても手が届かない高嶺の花でした。

 

ジョブズは、その後、Pixarピクサーの動画技術に興味を持ち、PixarCEO にもなりました。
そして、この本を読んではじめて知ったのですが、ジョブズ経営下の Pixar がディズニーの委託を受け、「トイストーリー」や「ニモ」などのあの有名な一連のコンピュータ・アニメが作られたのでした!

 

この頃、ジョブズのいないアップル社は、業績低迷で立ち行かなくなってしまい、ジョブズは、強い要請を受けて再びアップル社に戻ることになりました。
古巣に戻ったジョブズのその後の活躍は目覚ましく、次々と業界を揺るがすヒットを飛ばしていきました!
iPod
iPhone
iPad
iTunes Store
App Store
iCloud
Apple Store

 

ジョブズは、完璧主義者で、すべてをコントロールしたいという強い望みを持っていて、ハードウェアとソフトウェアとコンテンツを、シームレスなパッケージにしっかりと統合するタイプのデジタル戦略を実行していきます。
その中では、ユーザーは勝手にシステムの変更や機器の改造などできません。
iPhoneiPad なども簡単には分解できない仕組みになっています。

 

ここで、簡単には答えが出ない難しい問題が浮かんできます!
CLOSED vs. OPEN
アップルのように、すべてをコントロールし把握する 「CLOSED(閉じた)システム」にするべきなのか、それとも、グーグルのように、オープンにする方が結果的に良くなると考える「OPEN(開いた)システム」を採用すべきなのか?!

 

あるとき、ジョブズは、ヒット商品の連発についてどのようにマーケット調査をしているのか、と問われこう答えました。
「マーケット調査なんかしてもダメ。みんなが必ず欲しくなるものを、欲しいと気付く前に見つけることが大事」
菜食主義者のジョブズは、過度のストレスからなのか、すい臓がんを患い、6年前に惜しまれてこの世を去っていきました・・・

 

稀有(けう)の天才がこの世に残した iPhoneiPad ・・・!!