定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

「スティーブ・ジョブズⅠ」と "MACHINE OF THE YEAR"


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ペーパーバック版 スティーブ・ジョブズ 1

スティーブ・ジョブズⅠ」(ウォルター・アイザックソンを読みました。
Ⅰ・Ⅱ巻合わせて900ページ近くもあって、今はやっとⅠ巻を読み終えたところです。
本を読み始める前にスティーブ・ジョブズについて知っていたことは、アップルの創業者で、MacintoshiMaciPodiPhoneiPad などを世に出し、一時は業績悪化していたアップルを IT世界企業にまで引き上げた天才、ということくらいでした。

 

このⅠ巻では、ジョブズの生い立ち・子供時代、 IT との出会い、Apple Ⅰ・Ⅱ開発、Apple設立、Macintosh開発、Apple退社、NeXT設立、PIXAR CEO就任までが収録されています。
ジョブズは、気難しいところのある天才、とは新聞の記事で読んだことがありましたが、この本に書かれているこれほどまでとは思っていませんでした!

 

このⅠ巻のいたるところで、ジョブズは、周りの人たちと衝突し、常に自分の意見を貫き通そうと争います!
ずば抜けて頭が良く魅力的である反面、感情の揺れ幅が大きく、徹底して理想・完璧を追い求めるあまり、常に周りの人たちと衝突し、相手を傷つけるような残酷さをも持っている、徹底した自己中心の天才!
逆にそれだからこそ、どれだけコストがかかろうと、また、どんなに周りから反対されようと、製品の完璧さを追求できたのでした!

 

ジョブズやアップル製品などで思い出すことがあります。
今から35年前の1982年、それまでアップルを創業し、Apple Ⅰ・Ⅱを発売し、世間の注目を浴びていた若き27才のジョブズは、その年の雑誌 "TIME""MAN OF THE YEAR"(今年の人、現在は "PERSON OF THE YEAR")の表紙に自分の写真が掲載されるものと期待していました。

 

ところが、すべての予想を裏切って表紙を飾ったのは、なんと「人間」ではなく「マシン」(パソコン)だったのでした!
"MAN of the year" でなく "MACHINE of the year" !

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ちょうどこの頃、わたしは、よく理解できないながらも雑誌 "TIME" を定期購読していて、意表を突くようなこの特集に強烈な印象を受けたのをよく覚えています。
アパートの小さな部屋で、今では老眼でとても読めない "TIME" の小さなアルファベットを辞書を引き引き読んだ日々がなつかしい・・・

 

それから数年後、当時、アップルの日本の総代理店だったキャノンが Macintosh のデモを行うというので、とあるビルの小じんまりした部屋へ行ったことがありました。
Macintosh が数台展示されていて、当時は Macintosh 以外では使えなかった表計算ソフト Excelフロッピーディスクからロードし、そのソフトとハードのすばらしさをアピールしていました。
実際、ハード、ソフトとも魅力的で大いに興味をそそられました!

そこで、デモではExcel のセルに数字を入力していたので、日本語を入力するにはどうするのかと説明員に尋ねてみました。
すると、Macintosh にはディスクドライブが1基しかないので、一旦 Excelフロッピーディスクを抜き、漢字変換用ディスクに差し替えました。
その後、Excel の作業をするのに、また Excel ディスクに差し替え、漢字入力に、またまた漢字ディスクに差し替え、・・・Excel ディスクに・・・漢字ディスクに・・・

 

そのとき、つくづく思いました。
せっかくのすばらしいマシンなのに、これでは仕事にならないなぁ〜!
今もマックは、日本語入力関係がもうひとつなのは、このときから連綿と続いているのかもしれません・・・

 

今はなつかしい、パソコンの黎明期
"MACHINE OF THE YEAR"!!