定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

ジャズピアノ と YOGA BOOK(その5)


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楽器を習い始めた人の常として、教則本と格闘し、途中で刀折れ矢尽きてしまうことがよくあります。
わたしも、いろいろと教則本を読み始めてはついていけなくなり、今度こそはとまた別の教則本に手をのばしてはまた放り出す、という繰り返しでした。
 

ある時、書店で新しい教則本を見つけました。
「楽しくステップ・アップ モダン・ジャズ・ピアノ・レッスン Vol.1,Vol.2」 (中島久恵)でした。(十数年前に発行された本なので、今では Amazon で当時の2倍から4倍の価格の中古品しか見られません)

 

パラパラめくってみると、1日のレッスンごとに区切られ、2冊合わせて26日でマスターでき、イラストも多用されて分かりやすく、とっつきやすいように思えました。
おまけに、五線譜での説明はほとんどなく、コードなどもピアノ鍵盤のイラストで説明されていました。
この本に従って毎日レッスンをこなしていくと、1ヶ月足らずでタイトルのとおり「楽しくステップ・アップ」してモダン・ジャズが弾けるようになるのです!

 

これだッ!
すぐ飛びつきました!
もう、ほかの教則本には手を出さずこれだけに集中し、ひとつひとつのレッスンを確実にものにしていこう、と固く心に誓ったのでした!

 

1日目:「メジャー・スケール」
2日目:「インターバル(音と音の距離)」
簡単、簡単、早く先へ進みたくてうずうずします!

 

3日目:「コードってなんだ?」
4日目:「コード・ネーム」
まだまだ余裕シャクシャクです!
どっからでもかかってこいや~!

 

5日目あたりから、だんだん雲行きが怪しくなってきます!
コードは、それぞれのルート(基本音)によって付けられる名称が12個もあります、(C・F・B♭・E♭・・・A・D・G)
その12個のひとつひとつに、メジャー・マイナー・セブンス・・・の種類があります。

 

さらに、ベースと重なるコードのルート(基本音)を省き、テンション(不協和音)を加え、ジャジーな味を醸し出します。
さらに!さらに、それぞれに鍵盤の押さえ方が異なる転回形があります。
これらの無数(!)の形を覚え、しかも曲に合わせて即座に鍵盤を押さえないといけないのです!

 

9日目では、ジャズをジャズたらしめる「ビートとリズム」の説明に入ります。
親切にイラストを使って説明してくれているのですが、この本には、CDもDVDも付いていないので、初心者には(少なくともわたしには)まったく理解できないのです!

 

15日目になると、アドリブが文章とイラストで説明されますが、取り付く島もありません!
16日目からは、いろいろなスケール(音階)の説明が出てきますが、どれがどう違うのか、どんな効果があるのかさっぱり分かりません!

 

こうして、2冊組の教則本をひと通りなぞった結果、コードのある程度の知識はついたものの、曲を弾けるレベルにはまだまだほど遠いものでした。
まして、アドリブなんかは論外!
また、もう一つの挫折を味わったのでした・・・

 

もう、ジャズなんか聴きたくないッ!!(YOGA BOOK で描いた上のイラスト)
  (To Be Continued)