定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

「小説ヤマト運輸」と Chromebook


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小説ヤマト運輸 (新潮文庫)

 ピンポ〜ン!宅配便で〜す!

 いつでもどこでも宅配業者のトラックを見かけないことはないくらい、四六時中、全国津々浦々、それぞれのトレードマークを描いたトラックが忙しそうに走り回っています。

 この宅配便を、40年前はじめて業務としてはじめたのが、ヤマト運輸でした。

 創業以来、絶えず新サービスの開拓にいそしんできたヤマト運輸の歴史を描いた「小説ヤマト運輸」(高杉良)を読みました。

 

 現在、宅配業のシェアは、ほとんど三社で占められています。

 「宅急便のヤマト運輸

 「飛脚宅配便の佐川急便」

 「ゆうパック日本郵便

 その中の一位をいつも確保しているのが、ヤマト運輸です。

 創業者は、大正時代に運送会社を興し、大口貨物の輸送のほか、引越便や婚礼便などの開拓により会社を伸ばしました。

 

 創業者の長男二代目は、社内の多くの反対を押し切って、大きく成長が望めないそれまでの大口輸送をやめ、当時まだ誰も手を付けていなかった小口輸送の宅配便に社運をかけました。

 当初、需要は少なかったものの、苦難の末、新サービスはまたたく間に全国に広がっていき、競合他社も追随していくほどになりました。

 新サービスの開拓は間断なく継続され、次々と新商品が発表されました。

 「スキー宅急便」

 「ゴルフ宅急便」

 「クール宅急便

 「クロネコメール便(これはこの本が出版された後のサービス)

 

 宅配業務を進展していく過程で、古い規制をかざして大きく前に立ちはだかる「運輸省(現、国土交通省)の壁」にも果敢に向かっていき、ついには全面的な勝利を勝ち取ることができました!

 こういうところは、以前に読んだ池井戸潤氏の「下町ロケット」や「空飛ぶタイヤ」のようなフィクションだと、手に汗を握り、勝利の感動に泣く場面が描かれるのですが、いかんせん、事実を忠実に追った経済小説なので、たんたんと描かれています。

 

 ヤマト運輸のトレードマーク「子ネコをくわえたクロネコ」のいわれも一章をさいて説明されています。

 

 これも宅配便で送られてきたよ〜、Chromebook!!