定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

「空飛ぶタイヤ」と Chromebook


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空飛ぶタイヤ (実業之日本社文庫)

  「倍返しだ!」で一世を風靡したテレビドラマ「半沢直樹」の原作者の本というので、「空飛ぶタイヤ」(池井戸潤)を読みました。

 文庫本で800ページを超え、背の厚さが3cmにもなる大作!

 はたして最後まで読みきれるのかなと危惧しましたが、読み始めるとどんどん惹き込まれていき、アッという間に100ページ、200ページ・・・と読み進んでしまいました!

 

 この本は、2000年に発覚した三★自動車工業のリコール隠しを題材にしたものです。

 どこまでが事実で、どこからがフィクションなのかわかりませんが、とにかくよく練られたストーリーです!

 中小企業の運送会社の社長が主人公です。

 彼の会社のトレーラーが走行中、あろうことかタイヤが外れ、そのタイヤが近くを歩いていた女性にぶつかり死に至らしめてしまいます。

 トレーラーのメーカー(財閥系大企業)は、調査した後、運送会社の整備不備を主張し、運送会社社長は、業務上過失致死の容疑を受けることになります。

 整備不備に承服できない社長は、事故の原因はトレーラーの構造的な欠陥に起因することを信じ、強大な財閥系大企業に戦いを挑んでいきます!

 運送会社社長、半沢直樹」にヘンシ〜ン!

 ここから、熱く熱く燃え盛る、長い長いドラマが展開していきます!

 

 この本には、企業のなかのいろいろなタイプの役員や社員が登場し、興味を引かれます。

 自社の、すなわち自身の存続のみを追求し、社会的責任をいっさい省みない役員。

 不正とは知りながら、上司に追随し、取引会社や顧客を見下す管理職や社員。

 社内の派閥の利益、すなわち自身の利益のみを再優先する管理職や社員。

 一方、企業の社会的責任を認識し、不正に立ち向かう社員、等々。

 

 不正は別として、どこの会社でも人間が集まれば、グループ、すなわち派閥ができ、その派閥のあいだでの争いも絶えません。

 わたしも定年を迎える数年前までは、そのような派閥の流れのなかを泳いだり、流されたり、漂ったりの長い長い会社生活を送ってきました!

 定年後のおだやかな生活を送る今では、物語を読みながら過ぎ去った日々を思い出すばかりです・・・

 

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