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定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

「シャトゥーン ヒグマの森」と Chromebook

シャトゥーン ヒグマの森 (宝島SUGOI文庫) (宝島社文庫)

 

 増田俊也氏の現在出ている単行本4冊のうち、未読だった「シャトゥーン ヒグマの森」を読みました。

 この作品は、増田氏が作家となったデビュー作で、第5回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞しています。

 これは、これまで読んだ、七帝柔道や格闘技を題材とした他の3作品とおもむきがまったく異なっています。

 

 表紙に描かれている、大きく口を開け、鋭い牙をむき出し、吠え狂う、恐ろしい真っ黒なヒグマ! これがこの本のすべてを語っています。

 作者が北海道大学にいた頃、自然や環境保護運動に取り組み、また、北大ヒグマ研究グループに入ろうとしたほどクマの生態研究に興味を持っていたことが、この題材のもとになっています。

 ヒグマは、冬眠するため土に穴を掘って冬ごもりしますが、冬ごもりに失敗し、食料を求めて雪の中を徘徊するヒグマを「シャトゥーン(穴持たず)」と呼びます。

 「シャトゥーン」は、雪の中で食料を見つけられず、家畜を襲い、さらに、人間をも襲うにいたります。

 

 北海道のヒグマは、内地のクマよりずっと巨大で、しかも、運動能力に優れ、牙のほかに手の爪を強力な武器にしています。

 ヒグマは、体力だけでなく知能も優れ、猟師が足跡をたどって執拗に追ってくると、ある地点で自分の足跡を後ろ向きに正確にたどり、少し戻ったところで横のブッシュへジャンプして身を潜めます。

 足跡をたどってきた猟師は、足跡が途切れていて立ち往生していると、ヒグマが突然、後ろから現れ不意を付かれて襲われてしまいます。(なんと賢い!)

 また、ヒグマは執念深く、一度襲った獲物は、手に入れるまでなんども襲ってきます。

 北海道で実際に起きた事件だそうですが、ヒグマに襲われた遺体が棺桶に入れられ、通夜がおこなわれている最中に、自分の獲物を取り戻しにヒグマが現れ、棺桶を開け、中の遺体を口にくわえて運び去りました!

 

 この物語でも、凶暴な人喰いヒグマ「シャトゥーン」が、次々と人間を襲い、次々と食いちぎっていきます!

 逃した獲物(人間)は、なんどもなんども執拗に襲ってきます!

 北海道の厳しい自然を背景に、人間と巨大ヒグマ「シャトゥーン」の恐怖の死闘が続きます・・・

 

 無敵のヒグマ「シャトゥーン」、(対ウィルス)無敵のPC「Chromebook」!!