定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

「七帝柔道記」と Chromebook (その2)


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 「七帝柔道記」(増田俊也)を読み終えました!

 ほぼ600ページの分厚い本ですが、面白くてたまらず、ちょっとでも時間ができればつい本を手に取り読みふけるという具合で、5日間で読み通しました。

 

 この面白さはなんだろう、どこから来ているのだろう、と考えてみました。

 まず、通常テレビで見たりする講道館柔道とは異なり、寝技を中心とし、また、総合格闘技にも通じるものがある、聞き慣れない、不思議な「七帝(ななてい)柔道」というものをテーマにし、最初から最後まで徹底して「七帝柔道」にこだわって描き切っていることがあります。

 また、読者は読み進みながら、「主人公の私」(若き日の作者増田氏)と行動をともにし、北海道での厳しい練習に明け暮れる、地獄のような日々を次々体験していきます。

 「七帝柔道」にあこがれ、北海道大学柔道部の厳しい練習風景を恐る恐るのぞき込むことからはじまり、この先どうなるのだろうと、主人公と一緒に胸をドキドキさせながらページをめくっていきます。

 特に、柔道の試合の場面では、作者が実際に北大柔道部を経験しているので、さながら試合場の最前列で見ているかのように、鮮やかな関節の決め技や迫力ある投技が目の前に映じられるように描かれます。

 そして、試合の勝ち負けが分かってしまう、二、三行先の文章が先に目に入ってしまわないよう、左手で先の行を隠しながら一行一行ハラハラしながら読み進みます・・・

 

 「七帝柔道」を追い求め、下宿先と柔道場との往復だけの濃密な柔道漬け生活の中で、熱い思いと深い挫折の間を揺れ動く男たちの物語・・・

 

 「七帝柔道」のように熱い思いで取り組め、 Chromebook !!