定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

人形浄瑠璃と Chromebook


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 数日前、大阪日本橋国立文楽劇場人形浄瑠璃(にんぎょうじょうるり)を見てきました。

 定年後の生活を送るようになってから、日本の歴史に強く惹かれるようになり、江戸時代の生活がタイムカプセルのように保存されている人形浄瑠璃に興味を持ったのと、今一つは、他の舞台劇や歌謡ショーとともに、人形浄瑠璃大阪府の「府民のための半額鑑賞会」の対象となっていて、安く鑑賞できるからでした。

 わたしが選んだのは第二部で、午後4時からはじまり終演したのは午後9時でした。

 半額の3千円で、なんと5時間(途中休憩あり)も観劇できたのでした!

 

 演目は「妹背山女庭訓(いもせやまおんなていきん)」で、天智天皇藤原鎌足が登場する江戸時代よりはるか昔の時代設定ですが、衣装やセリフ、それに忠義・人情など江戸時代の大阪の芝居そのものでした。

 わたしは、歌舞伎はテレビでしか見たことがありませんが、歌舞伎よりも人形浄瑠璃の方に強く惹かれます。

 江戸時代と同じ人形の芝居の方が、より当時の芝居の雰囲気を伝えているのだと思うからです。

 浄瑠璃の語りも、和歌に出てくるような美辞麗句や掛詞(かけことば)が頻繁に出てきて、聴き応えがあります。

 江戸時代の言葉なので、耳で聴くだけでは分かりにくいのですが、舞台の上の幕に映画のように字幕スーパーが出るので、内容は十分理解できます。

 

 熟練の人形遣(つか)いがあやつる人形をじっと見つめていますと、しだいに、本物の人(ひと)が動いているように感じてきます!

 町娘のお三輪が踊ったり、また、叶(かな)えられない恋人を思うしぐさで、首をかしげ、腰をひねり、手足を動かす様は恋に狂う娘そのもので、下手な人間の役者を凌(しの)ぐ動きをしています。

 木製の人形でもひとたび名人があやつれば、魂を得たようにひとりでに動き出すのです!

 

 人形遣(つか)いの名人にあやつられるように、動き出せ Chromebook !!