定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

「竜馬がゆく」と Chromebook (その3)


スポンサーリンク

竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)

 

 1ヶ月半近くかかって「竜馬がゆく」文庫本8冊を読み終えたところです!

 読み始めの頃は、その前に読んだ「坂の上の雲」の方が面白いかな?と思いましたが、2冊目、3冊目と読み進むに連れて、俄然面白くなり、読んでいない時でも頭のどこかに竜馬がいるような気がしていました。

  面白い!  痛快!  小気味良い!  スカッとさわやか!

 竜馬のどこが魅力的なのだろう?と改めて考えてみました。

 

● 剣の達人

 竜馬は千葉道場の北辰一刀流免許皆伝の腕前で、たびたび真剣勝負に臨んだり、また、刺客に襲われたりしましたが、最後の不意を突かれての暗殺を除いては、一度も後れを取ったことがないほどの剣の腕前でした。

● 抜群の行動力

 とにかくよく動く人でした。

 当時は、今のように交通の便がよくなかったのですが、ひんぱんに江戸、京都、大阪、神戸、山口、長崎、鹿児島を行き来し、絶えず情報の交換をしていました。

 その健脚たるや、何十キロという距離でも昼夜・風雨を問わず、どんどん歩きました。

 舟の便があるところではそれを使い、後には蒸気船に乗り遠距離を短時間で行き来しました。

 大阪と京都の伏見の間には、淀川の舟の便があったのでよくそれを利用しました。

 ちなみに、この頃は、伏見から大阪へは川の流れに乗って下りますが、大阪から伏見へは上流へさかのぼることになるので、風のあるときは帆を上げ、ないときは人力で舟を岸から引っ張ってさかのぼったのだそうです。

● 何物にもとらわれない自由な発想・思想

 竜馬は、当時の儒学を基とした狂信的な尊皇攘夷の思想には感化されず、あくまでも現実・実利に基づいた考え方をした稀有な人物でした。

 米や各地の生産物の流通価格も驚くほど把握していて、価格の違いによる商売の儲け方も理解していました。

 また、敵対する長州藩薩摩藩の間に入り「薩長同盟」へと導いたり、開戦寸前の幕府と薩長の間に入り無血革命となる「大政奉還」の画策をしそれを実現させたり、さらに、桂小五郎西郷隆盛でさえ描けなかった維新後の政治体制を早くから構想していたりしました。

 その新体制の組織図のなかには、竜馬は自分の名を入れず、自由な「世界の海援隊」となることを望んでいました。

 

 そして、新時代への確かな道筋が定まったとき、この世を去ったのでした・・・

 

 新しい時代を切り開けるか、 Chromebook !!