昨今、LPアナログ・レコードが静かなブームのようです。
LPレコードは、言うまでもないのですが、CDが出る(約30年前)までの一般的な音楽再生ツールでした。
CDやDVDではレーザーを使って盤面に接触せず音楽を読み取りますが、LPレコードでは、レコード針が盤面に直接接触し、読み取った音楽をアンプで増幅し、スピーカーで奏(かな)でます。
わたしの10代、20代、30代半ばまでは、レコードの全盛時代でした。
わたしは、特に音楽にのめり込むというタイプではなかったのですが、今でも手元に数十枚のLPレコードがあり、時折、思い立ってレコード盤に針を落とし、昔懐かしい音楽にひたることがあります。
そういえば、会社時代に東京へ出張に行くときは、早めに東京に着くようにし、神田の古書店や中古レコード店を忙しく歩き回ったものでした。(なつかしい!)
わたしが持っているLPレコードの大半はジャズで、その中でもテナーサックス、アルトサックスのジョン・コルトレーンの盤が多く占め、マイルス・デイヴィス、MJQがそれに続きます。
コルトレーンの透明で冴え渡るサックスの音色は、ハートの奥底まで鳴り響きます。
コルトレーンのバラードを聴きながら、波の上をたゆたうようにレコード盤の上を揺れるトーンアームを眺め、コーヒーをすすっていると、なにものにも代えられない至福のひとときが味わえます。
演奏者も演奏中、また、至福のときを味わうそうです。
ジャズは、まずテーマ(メロディ部分)を演奏し、次いで、楽譜にない即興のアドリブ演奏に入っていきます。
アドリブ演奏が続き、演奏が絶頂をむかえるなかで、演奏者は夢うつつの境地に入り、ピアノ演奏者などは感極まった声を出しながら鍵盤を弾き狂うことがあります。
Chromebook でブログを入力しているとき、ジャズ・ピアノをイメージすることがあります。
文の流れを追いながら、指が吸い付くようにキーを押していくと、イメージどおりの景色が現れたり、また、思いもよらない展望が開けることがあります。
ジャズ演奏とはもちろん比べようもありませんが、入力終了時、ある種充実感を覚えます・・・
JAZZYな音を奏(かな)でよ、Chromebook !!