最近、グーグル系列の人工知能開発ベンチャー企業が開発した囲碁のコンピューターソフトが、世界ではじめてプロ棋士を負かした、というニュースがネットを飛び交いました。
チェスは、すでに20年近く前にコンピューターチェス "Deep Blue" が人間のチャンピオンを破っています。
将棋では、3年前にプロ棋士がコンピューター将棋ソフトにはじめて負けました。
将棋は、相手から取った駒を使えるのでチェスより複雑だと言われています。
さらに、囲碁は盤のマス目が将棋よりずっと多い(約4.5倍)のでより複雑と言うわけです。
こう見てみますと、コンピューターソフトは、研究を重ねて複雑でないものからより複雑なものへと順に人間を打ち負かしてきています。
囲碁も将棋も、以前はまだまだ、あるいは永遠にプロ棋士に勝つのは無理だろうと言われていましたが・・・
人工知能の開発が、日々驚異的なスピードで進んでいるのに改めて驚かされます。
先日、スイスで開かれたダボス会議でも、ロボットやビッグデータなどの「人工知能」が、現在進行している第4次産業革命の推進役と提議されています。
ちなみに、第1次産業革命は「蒸気機関」、第2次は「電気制御」、第3次は「デジタル革命」だそうです。
わたしはチェスと囲碁はできないのですが、将棋は好きで、定石の本も昔読んだことがあって、今でもEテレの将棋番組を見ることがあります。
昔、PC-9801 でプログラミングのまねごとをしていた時も、簡単な将棋のソフトが作れないものか、と考えたことがありました。
しかし、対戦どころか、いろいろな駒の動きをどういうふうにプログラミングしたらいいのか、という将棋の入口でつまずき、それ以上先へは進めませんでした。
将棋ソフトはダメでしたが、簡単な「迷路」のソフトをC言語で作ってNECのパソコン通信「PC-VAN」にアップロードしたことがありました。
ソフトを起動すると、まず、ランダム変数でその都度異なる迷路が作られます。
迷路の中は、真っ暗な廊下になっていて、一歩一歩進んで出口を探します。
途中に、落とし穴やワープがあり、簡単には出口に進めないようになっています。
真っ暗な廊下は、黒い画面に白い線で廊下の対角線を引いて表し、カーソルキーで前進、後進、右折、左折するごとに目の前に見える廊下の対角線を引き直すので、ちょうど歩くのに連れて目の前の風景が変わっていく、というようにしていました。
実はこれには元ネタがありまして、「Wizardry」というロールプレイングゲームの画面を真似たのでした。
パソコンゲームはあまり面白いとは思わなかったのですが、唯一の例外はこの「Wizardry」でした。
何層にも分かれた真っ暗な迷路をモンスターと戦いながら進んでいく、というこのゲームにはまり、方眼紙に一歩一歩地図を書き入れながら数ヶ月間没頭しました。
画面は、現在のリアルなCGとは違い黒い闇を基調とした単純なものでしたが、かえってそれが想像力を刺激してよりリアルに感じました。
このゲールは、最初、AppleⅡ用に作られ、たいへん人気を博したそうです。
以前、雑誌で読んだのですが、確か、北海道のある若い女性がこの評判の「Wizardry」をどうしてもプレイしたくて、そのために当時50万円もする AppleⅡを手に入れたのだそうでした!
ネットでググってみますと、「Wizardry」のクローンゲームが Chromebook で動くらしいです!
ただし、Javaが必要なので、素(す)のままの Chromebook ではダメで、Linux の Ubuntu をインストールしなくてはいけないのだそうです!
To Install Ubuntu in Chromebook, or Not, That is the Question !!