定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

MSX機と Chromebook


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 わたしがはじめて手に入れたパソコンはMSX機でした。

 今からおよそ30年前(古いねぇ!)、NEC-9800シリーズが発売されてまだ数年しか経っていない頃で、パソコンは一般にはまだまだ普及していませんでした。

 当時、ゲームを除いてはアプリケーションソフトも少なく、前もって装備されているプログラム言語「BASIC」を使って自分でプログラミングするしかありませんでした。

 テレビのコマーシャルは、「これからはパソコンの時代だ!」と、パソコンがあればなんでもできる「魔法のランプ」のようにうたいあげていました。

 わたしは、パソコンについてはまったく知識がありませんでしたが、なにか面白そうだという興味は持っていました。

 同時に、パソコンははたしてなんでもできる万能マシンなのだろうか、自分の目で確かめてみたい、と思っていました。

 しかし、人気のあるNEC-9800シリーズは値段も高く40万円近くもしたので、なんの役に立つかもわからないものを簡単に買うわけにはいきませんでした。

 そうしたある日、電機店の新聞折込広告にMSX機(サンヨーWAVY23、29,800円)が載っているのが目につきました。

 MSX機は8ビット(漢字表示できない)のゲーム機でしたが、付属で「BASIC」言語のコマンド集の本が付いていたので、これでプログラミングがどんなものかわかるだろうと、急いで電機店へ走りました。

 すぐにそのMSX機を手に入れ、モニターとして小型テレビに接続し、「BASIC」言語コマンド集と首っ引きでプログラミングをいろいろ試しました。

 苦労してうまくできたと思ったのは、テレビ画面に時計を描画し、長針・短針・秒針が実際の時計と同じ動きをするようにしたことでした。

 この時、学校を卒業して以来はじめて、三角関数を使うことができたのでした。

 また、MSX関連の雑誌には、いろいろなプログラム例が紹介されているので、毎月買っては熱心に読んだものでした。

 今だったら、そういうプログラム例は付録のCDに入っていますが、当時はCDがまだなかったので、紙面に印刷された「BASIC」プログラムリストや16進数のマシン語リスト(写真参照)を一つ一つ手入力していくしかなかったのでした!

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 何ページも何ページも肩がこるほど入力し、やっと終わった!とホッとしてプログラムを実行した途端、画面にエラー表示が出てガックリ!!

  これを何度経験したことかわかりません!!

 今から見ればウソのような MSX機!!

 30年前から見ればユメのような Chromebook!!