日本でも電子書籍が専用端末機やタブレットで徐々に読まれるようになってきました。
Chromebook で電子書籍はどうかと言いますと、Amazon からアプリ「Kindle Cloud Reader」が出ていますが、コミック・雑誌は問題ないですが日本語テキストの本は表示できないようです。
もともとChromebook のようなノートパソコンの画面は横長なので、縦書き縦長の日本語書籍には適していません。
電子書籍を読むときは、やはり縦長の専用端末機かタブレットがよいのでしょう。
Chromebook は、オールラウンド・タイプではないので、"Chromeブラウザを活用する作業に適している"という特徴を見きわめ、その得意な分野で割りきって使うのがよいのでしょう。
わたしは、新聞・雑誌(Le Monde, Time)のブラウザ版を Chromebook で快適に読んでいますが、電子書籍は iPad(初代)を利用しています。
それも、最近は紙の本の良さを再認識しつつあり、わたしは紙に戻りつつあります。
本を読みながら、紙のページの「手触り」や「匂い」を楽しんだり、どれくらい読んだか、あとどれくらい残っているのかが紙の厚みですぐ分かったり、すでに読んだ箇所に戻る時パラパラめくってすぐに戻れたり、読み終わったあと本の厚みを指で確かめながら充実感を覚えられたりするからです。
今日もこの間から読んでいた紙の本を読み終えました。
白洲正子は、前々回に紹介した本「白洲次郎 占領を背負った男」の白洲次郎の奥さんです。
白洲正子は、「政治家・実業家の妻」という枠に納まらない強烈な個性を持った行動家で、小さい時から古典芸「能」に興味を持ち自身も舞台で舞い、高校時代は米国に留学し、後に小林秀雄らに師事し骨董や日本の美について多くの随筆を著しました。
「白洲正子自伝」の文庫本を読みながら、絶えず手の平や指で表紙やページの感触を楽しみ、そして読み終える頃には、紙が曲がり本全体がブワッとふくれ上がって、その本が自分の体の一部のように感じるまでになっています。
これからは、外国語の新聞・雑誌は Chromebook で、本はアナログ書籍(紙)で読んでいこうと思っています。