定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

歴史

北極海航路 と「アグルーカの行方」

胡椒(コショウ)は今でこそラーメンにパラパラ振りかけ、そのピリッとした食感を楽しむ手軽な香辛料ですが、その昔とても貴重で世界を動かす力を持っていたのでした・・・ 15世紀頃のヨーロッパで最も繁栄を謳歌していたのは、ルネサンスの花開いたイタリア…

「紀ノ川」と 悠久の流れ

♫ 流れる涙 紀ノ川に 捨ててしまった女でも〜 (演歌「和歌山ブルース」だあれも知らないだろうなあ!) 「紀ノ川」(有吉佐和子)を読みました。この作品は、今は亡き有吉佐和子の初期の作品で、映画化、テレビドラマ化もされました。主人公の花(はな)を…

「欧州研修ツアー」と「なつかしいノートルダム」

重厚な建造物の入口を入ると内部は真っ暗、突然目をふさがれたかのようでした。しばらくして暗闇に目が慣れてくると、薄明かりの中、木製の長イスが真ん中の通路を隔てて左右にはるか奥まで並んでいるのがぼんやり見えました。見上げると天井は高く暗く、か…

「ミレニアム5 復讐の炎を吐く女」と「スウェーデン元首相暗殺事件」

現在発売されている「ミレニアム・シリーズ」の最新巻「「ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女」を読んでいます。作者は、世界的なベストセラーとなった最初の3巻を書いたものの出版前に心臓発作で亡くなってしまったスティーグ・ラーソンの跡を継いでシリーズの…

「2018 FIFA」と「ワールドカップ・下剋上」

連日猛暑が続くなか「2018 FIFA」が終わりました! テレビの前で夜を徹して日本チームの得点・失点に一喜一憂したベルギー戦!圧倒的な世界レベルの凄さに固唾をのんで見守ったフランス・クロアチアの決勝戦!すべてが終わってしまいました、ア〜ア!(おま…

インバウンド と 奈良の変貌

今日はゴールデンウィークの「こどもの日」なので、孫たちに鹿を間近で見せよう、ということで奈良へ行ってきました。奈良はほんとうに久しぶりで、かれこれ三十年ほど前まではちょくちょく訪れていました。観光地の筆頭格の京都とは異なり、派手さのないし…

「収容所のプルースト」と 過酷な環境下の講習会

しばらく前、新聞の書評欄で紹介されている本のタイトルを見たとき、強烈な不協和音が頭の中で鳴り響きました!そのタイトルとは?「収容所のプルースト」! プルーストと言えば、あの有名な二十世紀を代表する大作「失われた時を求めて」を著したフランスの…

「ゴッホの手紙」と ゴッホの情熱・苦悩

ひと月ほど前、「ひまわり」の絵画で有名なゴッホについての本を読み、ブログ「ゴッホの耳 と ゴッホの思い出」をアップしました。その関連で、文芸評論家小林秀雄が半世紀余り前に著した「ゴッホの手紙」を読みました。 ゴッホは、生涯を通じて、全幅の信頼…

「小さいおうち」と「昭和十年代」

2018年の1冊目の本として「小さいおうち」(中島京子)を読みました。この作品は、2010年に直木賞を受賞し、2014年に映画化されましたが、今までスルーしていました。 学生時代はフィクションばかり読んでいましたが、就職後は本から遠ざかり、…

「失敗の本質」と 2017年大晦日

今日は、2017年(平成29年)の最後の日、大晦日。朝から家の掃除をし、午後から読みかけの本を読み、夕方になって読み終えたところ。今年最後に読み終えた本は、「失敗の本質」(戸部良一他)。 この本を読んでみようと思ったのは、昨年、小池百合子都…

「IT革命」と「日本のお家芸」

連休が終わり賑やかな孫たちが学校へ行ったあとの静かな月曜日。外の世界を窓から眺めるように新聞(日本経済新聞)の紙面を眺めます。あまり感度の良くない偏った指向性の自分独自のアンテナに、時折、蜘蛛の巣にかかる虫のように、紙面の言葉や文章が引っ…

京都国立博物館 と 大阪万博

京都の東山七条にある京都国立博物館で国宝の展示が催されています。といっても、もう明日の26日が展示最終日!「縄文土器」から始まり、「空海の書」「源氏物語絵巻」「雪舟墨絵」「長谷川等伯襖絵」「尾形光琳屏風絵」などの国宝が、京都国立博物館の開…

「日航123便 墜落の新事実」と 驚愕の目撃証言

ネットをググっていて興味をそそられ「日航123便 墜落の新事実」(青山透子)を読みました。数ヶ月前、日航機墜落事故を題材にした小説「クライマーズ・ハイ」を読み、32年前の事故を思い出し、ブログにも感想を上げていたこともあり、興味を持ったのでした…

保津川下り と 古都への舟旅

昨日の日曜日、久しぶりで孫たちから自由になれたので、家内と京都の保津川下りに出かけました。9月に入り、さすがに朝晩は少し涼しくなり、日中も暑さが大分ましになってきたこともあって、せっかくのチャンスを生かすため出かけることにしました。保津川…

「日本のいちばん長い日」と 歴史の岐路

この前読んだ「幕末史」の著者(半藤一利)の作品「日本のいちばん長い日」を読みました。今月8月15日の終戦記念日の72年前に起きた、歴史が大きく方向転換した一日の出来事を克明に綴ったノンフィクションの傑作です。この本をもとに2度映画化されて…

「幕末史」と「だれもいなくなった」

「幕末史」(半藤一利)を読みました。この本は、幕末の日本を震撼させたペリー来航からはじまり、急激な時代の地殻変動を経て、その15年後に明治維新を迎えることになり、さらに、新時代の骨組みがおおよそ出来上がる明治10年頃で終わっています。 幕末…

「幕末武士の失業と再就職」と 御城番屋敷(ごじょうばんやしき)

久しぶりで歴史関係の本を読みました。「幕末武士の失業と再就職 紀州藩田辺詰与力騒動一件」(中村豊秀)というタイトルの新書本。この本を読もうと思ったのは、今まで司馬遼太郎の幕末動乱の時代を背景にしたいろいろな物語を読み、明治に移る寸前の幕末に…

矢立(やたて)と YOGA BOOK

昨夜、一晩中降っていた大雨がやっとやみ、梅雨の曇り空の下、散歩がてらに町中の昔の細い街道をぶらぶら歩きました。厚い雲に強い日差しがさえぎられているうえ、雨のシャワーが空気を冷やしたあとなので、街道の昔の姿を偲びながらさわやかに散歩すること…

「番所(ばんどこ)庭園」と 至福のひととき

昨日、孫たちを連れて、和歌山の「番所(ばんどこ)庭園」に行ってきました。わたしは、和歌山市で生まれ育ったのですが、つい最近までこの庭園の存在を知りませんでした。ここは、それほどメジャーな観光スポットではなく、知る人ぞ知る隠れ絶景スポットな…

軍艦島(ぐんかんじま)と「端島(はしま)の女」

ゴールデンウィークまっただ中!日本列島全体が大移動の渦で溢れています!「毎日がウィークエンド」の定年後の生活を送る身にとっては、どこも渋滞のこういうときは、甲羅の中にすっこんだ亀のようにじっとし、連休の嵐が過ぎ去り、再び静けさが戻ってから…

「冬のアゼリア」と 近現代史

この前読んだ「オホーツク諜報船」と同じ作者の作品ということで、「冬のアゼリア」(西木正明)を読みました。まず、何と言っても、先の昭和天皇が皇太子だった大正十年、香港で皇太子拉致暗殺未遂事件があったことをはじめて知って驚きました! 皇太子(後…

「オホーツク諜報船」と「霧の向こう側」

先月ブログで取り上げた「知の教室」(佐藤優)の中に、作者佐藤氏と作家西木正明氏との対談が収録されていて、そこで「オホーツク諜報船」(西木正明)を知りました。「オホーツク諜報船」は、今から37年前、ソ連が崩壊する10年ほど前に書かれたノンフ…

「日本漂流譚」と YOGA BOOK

よく晴れた冬の青空の下、町中の昔の街道を散歩するのは気持ちのよいものです。凜と張りつめた冷気の中を少し早足で歩いていくとだんだん体が暖まってきます。しばらく歩くと駅近くの古書店に着き、面白い本がないか端から順に見ていきます。そこで、変わっ…

「罪の声」と YOGA BOOK

YOGA BOOK で電子書籍「罪の声」(塩田武士)を読みました。 最初のプロローグを読んだとき、いきなり心臓をわしづかみにされたような感じを覚え、それからは、時間のある限りただひたすら文字を追い続けることになりました・・・ この本を読み始める前の予…

「アラスカ物語」と Yoga Book

彼の名は、フランク安田(本名、安田恭輔)と言いました。 彼が、明治・大正・昭和を通して海外(アラスカ)で活躍していたことは、今回「アラスカ物語」(新田次郎)を読むまでまったく知りませんでした。 彼は、「アラスカのモーゼ」と呼ばれていたそうで…

「火天の城」と Chromebook

「火天の城」(山本兼一)を読みました。 これは、織田信長が3年かけて建てさせた安土城の築城にまつわる物語です。 ユニークなのは、築城を命じられた城大工の棟梁の視点ですべて描かれていることです。 驚くのは、安土城の建築上の具体的な詳細が事細かに…

「もうひとつの歴史の顔」と Chromebook

昨夜、NHK大河ドラマ「真田丸」を見ましたが、いよいよ最終回も近くなり大詰めを迎えています。 ドラマの流れは、「大阪冬の陣」が終わり、豊臣家の最後となる「大阪夏の陣」へと向かっています。 真田幸村は、味方の妨害にも屈せず、策を練り強大な徳川勢に…

「戦国時代の余談のよだん」と Chromebook

最近、「のぼうの城」、「村上海賊の娘」と和田竜氏の作品を続いて読んでいるためか、作者和田竜氏の創作にまつわるエッセイに興味を持ち、「戦国時代の余談のよだん」を読みました。 内容は、「創作秘話の章」と「戦国武将咄の章」の2つから成っています。…

「村上海賊の娘」と Chromebook

以前に読んだ「のぼうの城」の作者和田竜氏の長編「村上海賊の娘」を読みました。 これは、第11回本屋大賞と第35回吉川英治文学新人賞を受賞し、話題となった本です。 織田信長と石山本願寺の戦いが基調となっていて、織田方にくみする雑賀・泉州軍と本…

文楽と Chromebook

山伏姿の弁慶が、眉を吊り上げ目を見開き、ものすごい形相で見得を切った後、万雷の拍手の中、花道を走り去っていきます・・・ テケテンテンテン(三味線) 会場いっぱい、割れんばかりの拍手の渦! 昨日、大阪の国立文楽劇場で見た文楽「勧進帳」の最後の場…