定年後のゆる〜くたのしい日々

〜読書、語学、パソコン、音楽などをたのしむ日々のくらし〜

将棋 と ジャズピアノ

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無償将棋ソフト「ボナンザ」を使っての将棋対戦がけっこう面白い!
「ボナンザ」のレベルを弱く設定しても、極端に弱くなることはなく、ちょうどいい対戦相手になっています。
それに、途中、次の指し手が分からなくなったときは、ツールバーの「ヒント」を押すと、「最善手」を教えてくれて、大いに助かります!

 

一方、ジャズピアノの方は、このところ「ジャズ・フレーズ」を覚えては、忘れないように反復しています。
なかなか思うように弾けないのが現状です!
思うように弾ける(特にアドリブ)、というのはどういう状態なのか、と想像しますと、次のようなものだと思います。

 

●ピアノの鍵盤を見ると、弾こうとする曲のキーのスケールが、鍵盤上に色付けされて見える。
●曲に使われているコードのコードトーン・スケールが、鍵盤上に色付けされて見える。
●コード展開に合う「ジャズ・フレーズ」が、鍵盤上に色付けされて見える。
●今まさに弾くべき鍵盤が、特別に色付けされて点滅して見える。
●色付けされた鍵盤上を指が間違わずにすばやく動く。

 

現状は?と言えば、指もスムーズに動かないし、よく間違って隣のキーを押してしまうし、なにより、鍵盤上の色付けなんか何も見えてこなくて、ただ、白鍵・黒鍵がゴチャゴチャ入り混じって見えるばかりで、「次はどこを弾くんだ?!早く弾かないと、間延びしてしまう!どこ?どこ?」と絶えず追いまくられている状態です!

 

そう言えば、この「パニック状態」は、将棋を指している状態とも似ています!
将棋も無数にある指し手のうち、振り飛車居飛車などの戦法」「矢倉囲い・美濃囲い・穴熊囲いなどの玉の囲い方」「相手の戦法・囲い方」「局面ごとの定跡」などによって「次の一手」の範囲が限定されます。
それでも、最終的に「次の一手」は、なかなか見つけられなくて「パニック状態」に陥ってしまうことがよくあります・・・

 

ピアノも将棋も、次はどこ?どこ?!

 

 

 

「百鍛将棋」と「ボナンザ」

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前々回のブログの締めくくりのように、タブレットの無料アプリ「百鍛将棋」の「レベル13」(このアプリの最強レベル)に何度挑戦しても負かされてしまうので、「待った」を駆使して撃破しようと考えました!

 

ところが、この「待った」は数回使うとそれ以降は使えなくなるように設定されているようでした。
また、その数度の「待った」も、動画の広告を見てからでないと使えなくて「うざっとい」ので、結局、また「待った」なしで挑戦し続けることになりました!

 

なかなか柳に跳びつけないカエルのように、跳びはねては地面に落ち、落ちてはまた跳びはね、そして、また地面に叩きつけられる、という結果の出ない挑戦に果敢に挑み続けました!
とうとう、「百鍛将棋」の「レベル13」との戦績は、33戦0勝33敗という無残な結果になりました!

 

この頃、前回ブログで紹介した本を読み、将棋ソフト「ボナンザ」の存在を知りました。
東北大学卒業後、カナダで物理化学を研究していた保木氏は、趣味で将棋ソフト「ボナンザ」を作りました。
「ボナンザ」は、「世界コンピュータ将棋選手権」に初出場・初優勝を果たし、その後、渡辺明竜王とも白熱した熱戦を繰り広げ、惜敗しました。

 

「ボナンザ」は、Windowsの環境で自由にダウンロードして無償で使えるので、さっそく YOGA BOOK with Windows10 で使えるようにしました。
同じく無償でダウンロードした「マイボナ」と組み合わせると、「棋力の強弱の調整」「指し手の戻し」(「待った」と同じ)が自由にでき、さらに、個々の局面で「定跡に基づく最善手とその後の展開」を見ることができるのです!

 

「百鍛将棋」の「レベル13」に負け続けた惨めなわたしは、「ボナンザ」の手を借りることを思いつきました!
どうしたかと言いますと、まず、「百鍛将棋」タブレットの横に、YOGA BOOK を置き、「ボナンザ」を起動します。
通常、対戦者は、「あなた」と「Bonanza」ですが、今回は「あなた」と「あなた」にして、先手・後手とも指せるようにしておきます。
これで、準備 OK です!

 

READY GO !
「百鍛将棋」で対戦を開始し、一手指すごとに「ボナンザ」の将棋盤にも同じ手を指します。
二つのまったく同じ局面の将棋が、並行して展開していきます。
こちらは四間飛車」と「美濃囲い」
要所で、飛車や角の大駒で相手の要(かなめ)の駒をぶった切る心づもりです。

 

駒組みが終わり、難しい局面に入りました。
ここで指し手を間違えると、そのまま敗けにつながってしまいます!
ここで「ボナンザ」の登場です!
「ボナンザ」の画面上方「ツールバー」に「ヒント」の文字があります。
そこをクリックすると、画面下に、「最善手とその後数手の展開」が表示されます!

 

目を凝らして見ると、早くもこちらの角を切る手が最善手として紹介されています。
こちらの角と交換する相手の駒は?
ヌ、ヌッ、桂馬!?(駒損だぞッ?)
まだ終盤でもないので、交換駒は、飛車・角でなくても、せめて金・銀にしたいところです!
桂馬のようなチャチな駒と替えて本当に大丈夫だろうか、と悩ましいところ!
でも、そこは「ボナンザ」を信じて前進するのみ!

 

このあと、ほとんど一手ごとに「ボナンザ」の「ヒント」に従って指し手を進めました。
すると、はじめチャチと思われた桂馬が大きな働きをし、こちらの駒がどんどん相手玉に迫っていき、最後は、こちらは「王手」を受けることなく一方的な完勝となりました!
33連敗のあとの貴重な1勝!
もちろん、これは、わたしと言うより、「ボナンザ」の勝利です。
それでも、鬱積していたモヤモヤが解消されました!

 

「百鍛将棋」を撃破した「ボナンザ」!!